2026.05.16

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテル「ホテル ユニバーサル ポート」と「ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ」(大阪市此花区)は4月18日、此花区社会福祉協議会の協力で「こども食堂」を開いた。西九条のこども食堂「西九条おせっかい食堂」に通う地元小学生40人を招き、ホテル探検や仕事体験、ランチビュッフェを通じて、食と学び、交流の機会を提供した。

ホテル ユニバーサル ポートで開かれた「こども食堂」で、スタッフの説明を聞く参加児童ら=4月18日、大阪市此花区、ホテル ユニバーサル ポート提供

 両ホテルは、此花区のキャリア教育協力企業として、これまで区内の公立中学校の生徒を対象に職業体験や職業講話を実施してきた。此花区では子育て環境の向上を重要課題に掲げ、子どもの居場所づくりの充実を進めている。今回の取り組みは、地域の子どもたちにホテルならではの特別な体験を届けようと企画された。

 当日は、普段は入ることができない清掃中の客室を見学する「ホテル探検ツアー」を実施。参加した児童は、客室の広さや窓からの眺め、ホテルの裏側の仕事に触れた。サービスの一端を学ぶ「ミックスジュース作り体験」も行われ、子どもたちはスタッフの説明を聞きながら、ホテルの仕事への理解を深めた。

ミックスジュース作りを体験する参加児童ら=4月18日、大阪市此花区、ホテル ユニバーサル ポート提供

 昼食はミニビュッフェ形式で提供。シュークリームなどの料理やデザートを味わい、非日常の空間で食事を楽しんだ。参加した小学6年の女子児童は「ホテルがとてもかわいかった。部屋の窓も大きくてすごかった」と話し、別の女子児童は「シュークリームができたてでサクサクでおいしかった」と笑顔を見せた。小学4年の男子児童は「ビュッフェがおいしくて楽しかった」と振り返った。

ランチビュッフェで料理を取り分ける参加児童=4月18日、大阪市此花区、ホテル ユニバーサル ポート提供

 此花区社会福祉協議会の辻氏は「こども食堂は、孤食の解消や家庭の困難といったイメージを持つ人もいるかもしれないが、世代を越えた交流や地域とのつながりを通じて、自己肯定感や人、社会とかかわる力、将来を生き抜く力を育む重要な場」と説明。「ホテルでしかできない体験を通じて、たくさんの仕事を知る機会になった。将来の職業選択にも寄与するものと思う」と話した。

 地域共創を担当したホテル ユニバーサル ポート調理部の平井宏典氏は「子どもたちの笑顔を見ることができたことが何より印象に残っている」と語った。初の取り組みとなった今回のこども食堂について、「エンターテインメントの街にあるホテルとして、〝わくわく〟を感じてもらえる時間を大切にした。ランチビュッフェも楽しみながら味わってもらえるよう工夫した」と振り返った。

 両ホテルは今後も、此花区や地域団体との連携を強め、子どもたちの学びや成長を支える取り組みを続ける方針。こども食堂やキャリア教育にとどまらず、ホテルの場や機能を生かし、多様な世代が関わる体験機会や交流の場づくりを進めるとしている。

客室を見学するホテル探検ツアーの参加児童ら=4月18日、大阪市此花区、ホテル ユニバーサル ポート提供

Share.