次世代の公共交通として期待される「EVバス」の試乗会が12日、大分市で開かれました。最大の特徴は、従来のディーゼル車にはない『静かさ』と『多機能性』。普及に向けて、新たな動きが出ています。
【写真を見る】ディーゼル車と何が違う?次世代EVバス試乗会 “走る蓄電池”災害時の活用にも期待 大分
■高い静音性と快適な車内
(八尋真梨絵記者)「ディーゼル車に比べて比較的静かです。聞こえてくるのはエアコンやタイヤの音で乗心地がとても良いです」
電動モーターを動力源として走る電気自動車「EVバス」。大分市で12日、関係者向けに試乗会が開かれ、県内の自治体や企業などが参加し、乗り心地や性能を確かめていました。
EVバスは排気ガスを出さないため環境に優しく、なめらかな走行が特徴です。また大容量のバッテリーから充電できるUSBコンセントが全席に設置されています。
(試乗した人)「静かで違和感なく乗り心地が良かった」「町内にもバス事業者がいるので話し合いながら何かできたらと思う」
(九州電力大分支店・竹林典雅さん)「EVバスの快適な乗り心地や力強い走行性能などを体感してもらってEVバスを普及したい」
体験会を主催した九州電力によりますと、福岡ではEV車9台、県内では大分バスが1台去年から導入されています。日本バス協会は2030年までに全国で1万台の導入を目指しています。
■「走る蓄電池」災害時にも貢献
EVバスの役割は「移動」だけではありません。災害時には移動する蓄電池として被災者支援にも力を発揮します。
国土交通省によりますと、全国のEVバスの導入台数は去年850台と推定され、前の年から270台増えています。
一方、普及に向けた最大の課題が価格です。車両と充電設備をあわせた価格は1台約8560万円と、主流のディーゼル式バスのほぼ2倍です。
この点について九州電力は、国と県の補助金を活用することで、ディーゼル式に近い価格で導入することができるとしています。
EVバスはヨーロッパなど海外では普及が進んでいて、地方の公共交通にも定着させられるかが今後の焦点です。
大分放送
