世界スーパーバイク選手権ポルトガルラウンドのWorldSSPクラスにおいて、中国の二輪車メーカー「張雪オートバイ」が2レース連続で優勝しました。
(1 / 2 枚)
今年3月に開催された2026年世界スーパーバイク選手権(WSBK)ポルトガルラウンドのWorldSSPクラスにおいて、中国の二輪車メーカー「張雪オートバイ(張雪機車、ZXMOTO)」が2レース連続で優勝しました。これは中国メーカーにとって、国際大会における歴史的な躍進となります。
【その他の写真】
過去数十年、同大会の優勝はドゥカティ、ヤマハ、カワサキなど欧州や日本の老舗メーカーが独占してきました。2024年4月に設立されたばかりの新興ブランドが頂点に立った今回の結果は、中国のSNSで瞬く間に拡散され、業界でも大きな注目を集めています。
創業者の張雪氏は1987年に湖南省の山奥の村に生まれました。14歳でオートバイに魅了され、その後、学校を中退して修理工場で見習いとしてキャリアをスタートさせました。2024年、中国の二輪車産業の中心地である重慶市で自社ブランドを立ち上げ、高性能モデルと自社製エンジンの開発に注力しました。同社の生産額は2025年に7億5000万元(約175億1100万円)に達し、2026年に世界大会での優勝を果たしました。
今回の参戦車両「張雪820RR-RS」は、自社開発した排気量819ccの直列3気筒エンジンを搭載し、時速100キロまでの加速時間はわずか2.81秒です。フレームや電子制御システムも100%自社開発しており、完全な国産化を実現しています。

中国は世界最大の二輪車生産国であり、産業全体の生産額は約5000億元(約11兆6000億円)に上ります。2025年の生産・販売台数はそれぞれ2210万9000台、2196万7000台と成長を続けており、業界全体で製品のハイエンド化が加速しています。
中国モーターサイクル商会の関係者によると、業界ではデジタル化とグリーン化への移行が進んでおり、単なる移動手段から趣味性の高い乗り物へと変化しています。また、電動化とスマート化が進み、急速充電バッテリーやスマート運転支援システムなどの新技術の登場にしています。こうした流れの中で、オートバイは「車輪のついたスマート端末」へと進化しつつあります。
張雪オートバイの躍進は、まさにこうした業界の転換期に起きました。今後、世界市場で存在感を示す中国メーカーはさらに増えるとみられます。(提供/CGTN Japanese)
