サッカー「J2・J3百年構想リーグ」西A組の首位を走るJ2・徳島ヴォルティスで、MF宮崎純真選手(26)が好調の原動力になっている。ホームであった18日の第11節は弟・海冬選手(23)が所属するJ3・ツエーゲン金沢戦。1得点1アシストの活躍で、兄の意地を示した。

 徳島は29分に先制されてスタジアムに重い空気が漂っていた。38分、宮崎選手は左サイドの抜け出しからスルーパスを受けた。カットインで相手DF2人をかわすと、右足の強烈なシュートでネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

同点弾を決める宮崎選手(徳島県鳴門市で)同点弾を決める宮崎選手(徳島県鳴門市で)

 さらに前半終了間際。左サイドでボールを持つと、ドリブルで縦に加速。中央へクロスを送り、MF杉本太郎選手の逆転ヘディングを導いた。2得点に絡み、4連勝をたぐり寄せた。

カットインで相手をかわす宮崎選手(徳島県鳴門市で)カットインで相手をかわす宮崎選手(徳島県鳴門市で)

 相手ベンチには弟、スタンドには母と妹の姿もあった。弟とは試合前に「出られたらいいね」と話したという。ピッチでのプロ初対決は実現しなかったが、「自分は裏に抜け出して動き続ける」と持ち味を貫いた。ゲルト・エンゲルス監督も「(相手にとって)なかなか守りにくい選手」と太鼓判を押す。

 東京都出身。山梨学院高校時代にインターハイで優勝し、高卒でJ2・ヴァンフォーレ甲府入り。2025年夏、高校から約10年過ごした山梨に別れを告げ、徳島でJ1への夢を追う決断をした。

試合後、ヒーローインタビューを受ける宮崎選手試合後、ヒーローインタビューを受ける宮崎選手

 すでに21年のキャリアハイに並ぶ4得点目で「得点への気迫や意欲は誰にも負けない」と貪欲さを隠さない。そして弟について「一番頑張ってほしい存在。試合に出られなかった悔しい気持ちを今後にぶつけてほしい」。兄の優しさが垣間見えた。(徳島支局 南野々子)

 徳島は後半を無失点でしのぎ、2―1で逆転勝利を収めた。通算成績は9勝2敗で勝ち点27。次戦は26日、アウェーでJ3・高知ユナイテッドSCと対戦する。

徳島ヴォルティス徳島ヴォルティス
関西発の最新ニュースと話題
あわせて読みたい