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 岡山県は、「岡山桃太郎空港機能強化基本計画」を策定しました 。この計画は、将来のインバウンド需要の拡大を見据え、国際線の同時2便対応や施設の老朽化対策、利用者の利便性と快適性の向上を目的としています 。総事業費は約280億円から320億円規模を見込んでおり 、令和14年度中の全面供用開始を目標に掲げています 。

 今回の計画は、2050年度において国際旅客85万人、国内旅客120万人に達するという将来需要予測に基づき策定されました 。これを支えるため、「国際線施設の強化」、「現状の課題解決と長寿命化による施設の強化」、「旅客の利便性向上のための施設改善」、「より快適な旅の始まり、円滑な移動を提供できる施設整備」という4つの機能強化策を軸に整備が進められます 。

 具体的な整備内容として、旧貨物ターミナルビルを解体し 、旅客ターミナルビルの東側と北側に増築を行います 。増築面積は約7,000平方メートル、既存施設の改修面積は約16,000平方メートルとなります 。これにより、チェックインロビーや保安検査場、搭乗待合室などが大幅に拡張される予定です 。保安検査場においては、混雑解消に向けてスマートレーンの導入も検討されています 。また、ターミナルビルだけでなく、構内道路の狭隘化を解消し 、混在している公共交通と一般車両の動線を完全に分離するなど、駐車場や構内道路の安全性・利便性向上も図られます 。

 デザイン面では、倉敷の白壁をイメージした既存の切り妻屋根と調和させつつ、新旧施設を一体化した新生ターミナルビルが創出されます 。外装材にはガラスカーテンウォールが採用され、外部から内部の機能配置が視覚的にわかりやすい構造となります 。内観も北側増築施設を高天井にすることで空間に広がりを持たせ 、すべての人が使いやすいユニバーサルデザイン化されたトイレを整備するなど、誰もが快適に滞在できる空間を目指します 。

 今後の具体的な整備スケジュール案としては、令和7年度に基本計画の策定や駐車場等の測量を実施し、令和8年度には旅客ターミナルビルの基本設計や駐車場等の仮設設計・地質調査に着手します 。続いて令和9年度から実施設計や旧貨物ターミナルビルの解体工事が始まり、令和10年度から令和14年度にかけて旅客ターミナルビルの改修工事および駐車場・構内道路の改修工事が段階的に本格化する予定です 。これらを経て、令和14年度中の全面供用開始を目標としており、今後は関係機関との調整を踏まえながら詳細なスケジュールが策定されていく見通しです 。Photo : 岡山県

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