サッカー日本代表は北中米W杯を前に充実した2試合を戦った。日本通であるブラジル人記者チアゴ・ボンテンポ記者に見解を聞いた。〈全3回〉 

「ワールドカップ(W杯)前の重要な強化試合で、フットボールの聖地ウェンブリー・スタジアムの8万人の大観衆を前にしてイングランド代表を倒す――ある意味でW杯優勝よりも難しいことをサムライブルーはやってのけた!感動したよ。これまで20年以上、地球の反対側から日本のフットボールを追いかけてきたけれど、こんな日がこれほど早く来るとは思わなかった」

「とはいえ、イングランドが数人のレギュラーを欠いており、なおかつ出来が悪かったのは事実。浮かれてばかりはいられない」

「終盤、一方的に攻められたことは反省すべき。でも、一方で森保一監督はあえてあのような状況を作ってチームをテストした、とも思えるんだけどね」

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 ブラジルメディアきっての日本通チアゴ・ボンテンポ記者は、サムライブルーの快挙を喜びながらも、彼ならではの冷静な視線とシニカルな見方を披露してくれた。

イングランドは主力を欠いたが、それは日本も

――まず、この試合の両チームの先発メンバーをどう思いましたか?

「イングランドは、CFハリー・ケイン、右ウイングのブカヨ・サカ、MFのデクラン・ライスやジュード・ベリンガムら主力を欠いていた。一方、日本は28日のスコットランド戦ではなくこの試合に主力を投入。久保建英、板倉滉、遠藤航、冨安健洋らが故障で欠場したとはいえ、現時点のベストメンバーを送り出した」

――序盤の日本をどう見ましたか?

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