【ソウル聯合ニュース】駐北朝鮮大使を務めた経験のある英国のクルックス駐韓大使は2日、北朝鮮が韓国を敵対国家と規定し対話の提案を拒否している理由について、韓国と交渉して得られる利益がほとんどないためと分析した。国会議員らによる政策フォーラム「大韓民国未来革新フォーラム」が国会議員会館で開催した「世界情勢における韓英関係の歩む道」をテーマにした懇談会で述べた。

懇談会に出席したクルックス氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
クルックス氏は「最近の北朝鮮は、韓国よりもロシアや中国の支持を重視している。ロシアからあらゆる支援を受け、中国とも以前より自由に近い形で貿易ができる」とし、「その分、韓国が現在、北朝鮮に提供できるものがない」と指摘した。
また、過去に駐北朝鮮大使として勤務した当時の北朝鮮の動向を説明したうえで、「現在、ロシアが朝鮮半島の安全保障を直接的に損なっている」と診断した。
同氏は「北朝鮮は、ロシアが欧州大陸で戦争を遂行するのに必要な弾薬や人員を提供した見返りに、食料や政治的支持、潜在的な兵器技術を受け取っている」と言及。「北朝鮮によるロシア支援が拡大すれば、その対価としてロシアが北朝鮮の制裁逃れや兵器開発を支援する恐れが強まる。これが朝鮮半島情勢をさらに不安定にさせている」と述べた。
そのうえで、「こうした理由から、英国と韓国は必ずより多くのことを共に行わなければならない」と強調した。
クルックス氏は世界情勢に関連し、英国など7カ国が先月発表した「ホルムズ海峡に関する首脳共同声明」に韓国政府が参加したことを評価。「この危機を乗り越える過程で緊密に協力したい」と語った。
クルックス氏は1990年代に韓国に留学し、2008年に平壌で副大使、18~21年に大使を務めた後、22年2月にソウルに赴任した「朝鮮半島通」として知られる。
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