絵日記など50点 初公開 埼玉県平和資料館 戦時中の世相みる企画展

女児の絵日記。「えかきのおじさまがむりにえをかかせてと」と書いてある=いずれも東松山市で

 埼玉県東松山市岩殿の埼玉ピースミュージアム(県平和資料館)で、寄贈資料から戦時中の世相をうかがう企画展が開かれている。計80点の展示のうち「国民学校児童の絵日記」など50点が、この1年間に整理を終えたばかりの初公開資料だ。

 国民学校の3年生女児の絵日記は1942年に描かれた。米軍による空襲が本格化する前で「お習字に行きました」など、いまだ「日常生活」を残している様子がうかがえる。2年前に亡くなった女性の遺品を整理していた際、ビニール袋に入れて大切に保管された状態で見つかったという。

 「紀元二千六百年祝典記念章」は神武天皇の即位2600年を祝い、40年に授与されたもので、菊花紋章や宮城(現在の皇居)が彫り込まれている。

 33年ごろの出征時の写真では、日の丸や旭日(きょくじつ)旗が鈴なりに掲出される中、高齢者から乳児まで親族総出で見送る様子が分かる。

 東京新聞の前身の一つである国民新聞が41年に出版した「国民年鑑」は、日本にかかわるさまざまな情報を載せた1冊で、奥付に定価1円30銭の記載がある。

 「寄贈資料展−未来に伝える戦時の記憶−」は5月17日まで。入館無料。開館午前9時〜午後4時半。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌平日が休館)。問い合わせは同館=電0493(35)4111=へ。(加藤木信夫)