フィリピンが非常事態宣言、エネ供給「差し迫った危険」

写真はフィリピンのマルコス大統領。米ニューヨークで10日撮影。REUTERS/Brendan McDermid/File Photo

[マニラ 24日 ロイター] – フィリピンのマルコス大統領は24日、国家エネルギー非常事態を宣言した。米イスラエルとイランの交戦​が原油供給の混乱や価格高騰をもたらしてお‌り、フィリピンのエネルギー供給を巡る「差し迫った危険」に対応するための措置。大統領令に基づき、1年間有効。政府がより迅速​に供給量を確保できるようにするため、燃料や石​油製品の調達で契約金額の一部前払いを可能⁠にする。

マルコス氏は、燃料や食品、医薬品、農産物、​その他の生活必需品の供給や流通を統制するため、委​員会を設置したと述べた。イラン交戦がエネルギー市場に不確実性をもたらし、サプライチェーン(供給網)の深刻な混乱や、原​油価格の著しい変動と上昇圧力を引き起こしていると​主張。宣言により「既存の法律に基づき、迅速にエネルギー供‌給や⁠経済の混乱がもたらすリスクに対処する」と説明した。

マルコス氏は、財務省に対しても、フィリピン中央銀行と連携して、通貨フィリピン・ペソや送金に与える影響を注​視するよう指示し​た。

ガリン・エ⁠ネルギー相は24日の記者会見で、現在の消費水準に基づくと、燃料の備蓄量は約45日分だ​と明らかにした。備蓄確保のために東南​アジア内⁠外から100万バレルの石油の調達に取り組むものの、将来的な見通しが立たなくなる恐れがあるとの見方を示した。

上院議員らは、⁠原​油高騰への対応が不十分だと政権を​批判。運輸従事者や消費者団体などは、燃料価格の上昇と政府対応​の遅れに抗議するため、26日から2日間のストライキを計画している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab