
ウクライナのドニプロで、ロシアのドローン攻撃を受けたアパート。24日撮影。REUTERS/Stringer
[キーウ 24日 ロイター] – ロシアは24日、ウクライナに対する大規模なドローン(小型無人機)による攻撃を実施した。首都キーウ近郊のほか、西部のリビウ州やイワノフランコフスク州なども攻撃の対象になり、ウクライナ当局によると少なくとも3人が死亡し、30人が負傷した。
ロシアが日中にこれほどの規模のドローン攻撃を行うのは異例。ポーランドとの国境に近い西部の都市リビウでは国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録された歴史地区が攻撃を受け、数百年の歴史を持つ修道院の建物が損傷するなど被害が広がっている。
ロシアは4年前のウクライナ全面侵攻開始以降、主に夜間に大規模攻撃を実施してきたが、今回は通常の戦術とは大きく異なる攻撃だった。ウクライナ空軍によるとロシアはこの日の攻撃に556機の攻撃用ドローンを投入し、ウクライナ軍はこのうち541機を撃墜した。ロシアによるドローンでの攻撃は23日夜から続いているが、過去最多となる合計948機のドローンが投入されたという。
リビウ州のコジツキー知事によると、リビウ市中心部にある17世紀に建設されたベルナドル会修道院群を中心とするユネスコ世界遺産の一部がロシアによる攻撃で損傷。リビウ市のサドビィ市長によると、市内ではドローンが民間住宅に命中したほか、ドローンの残骸が市内の通りに落下するなどの被害が出ている。ウクライナのスヴィリデンコ首相は「ロシアは昼間の混雑した市街地を攻撃している」と非難した。
インターネット上に投稿された映像では、リビウ市内の教会の隣にある古い建物にドローンが突入する様子が映っている。
このほか、西部イワノフランコフスク州では少なくとも2人が死亡。中部ビンニツァ州少なくとも1人が死亡し、13人が負傷した。西部テルノピリ州ではエネルギー関連施設2カ所が攻撃を受けたほか、首都キーウ周辺でも、日中を通じて防空部隊がドローン撃墜に追われた。
ゼレンスキー大統領は恒例の夜のビデオ演説で、ロシアに戦争終結に向け一段の圧力をかけると同時に、一段と大きな損失を与えなければならないと改めて指摘。「今回の大規模攻撃でロシアが戦争終結の意思を全く持っていないことが明確に示された」とし、「実際に痛みを感じるような損失をロシアに与えない限り、平和に戻ろうとする意欲は生まれない」と語った。
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