
だしにこだわった八重山そばが自慢の「チキンカツ丼島そばセット」
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公開日:2026年3月13日 11:18更新日:2026年3月13日 11:22
[胃心地いいね](870)島そば屋ざは 石垣市石垣344の16
「いらっしゃいませ」。いつもの笑顔で迎えられ、落ち着いた雰囲気の店内で店主こわだわりの至極の一杯を味わう。豚骨と豚がら、鶏だしを10時間煮込んだうま味の強いコクのあるスープは最後の一滴まで飲み干せる。イベントには出店せず、昨年4月まで週2日のみ数量限定で営業していたことから「幻の店」とも呼ばれる。店を切り盛りする座波幸美さん(65)は、人気店の“称号”には無関心。「客が喜ぶ姿が見たい」とまっすぐに語る。

だしにこだわった八重山そばが自慢の「チキンカツ丼島そばセット」
店は幸美さんと夫の嘉春さん(65)が2021年5月に開業した。嘉春さんは土木建設の重機運転手の傍ら、自宅で研究しただしで自家製そばを家族に振る舞うなど大のそば通。60歳の定年を機に長年の夢だった八重山そば店を開いた。
中古物件を購入し家族総出で自宅兼店舗に改装。18席の小さな店だが、夫婦二人三脚での運営にはちょうどいいサイズだという。

笑顔で「いらっしゃいませ」と客を迎える座波幸美さん=9日、石垣市石垣
客層はほぼ地元客。幸美さんは「まだ観光客に知られていないが、地元に愛される店になれば」と話す。
一番人気は「チキンカツ丼島そばセット」(1100円)。日替わりで出てくるサービスの小鉢が複数付くなど家族連れや工事関係者から支持されている。
鶏のうま味を凝縮し、地元の製麺所で特注しているちぢれ麺がスープに絡む「鶏そば」(650円)、とろとろソーキが自慢の「軟骨ソーキそば」(900円)も好評だ。
そばの提供は1日30食程度。早い時間帯に閉店する日もあるが、心身共に負担をかけずに経営することを重視している。だが、嘉春さんは休みの日もそばだし作りで厨房(ちゅうぼう)に立つなど、そばへの愛情は尽きない。
幸美さんは「そば作りに妥協しない夫と一緒に、おいしいと言われる店を続けたい」と優しく語った。(八重山支局・砂川孫優)
【お店データ】営業時間は午前11時~午後2時半。定休日は月、火曜。そばだしなどの全国発送受付中。駐車場あり。 電話0980(88)7273

【地図】島そば屋ざは
