
独自動車メーカー、メルセデス・ベンツの工場で2025年6月撮影 REUTERS/Christoph Steitz/File Photo
[フランクフルト 13日 ロイター] – 欧州連合(EU)統計局が13日発表したユーロ圏の1月の鉱工業生産は前月比1.5%減と、市場予想(0.6%増)に反してマイナスとなった。長らく見込まれていた同セクターの回復が疑問視され、特に最近のエネルギーコスト急騰が需要も圧迫しそうだ。
前年比では1.2%減。こちらも予想(1.4%増)に反する結果となった。ドイツ、イタリア、スペインがマイナスとなった。
エネルギーコストの高騰、中国との競争激化、米国の関税、生産性の伸び悩み、欧州車に対する世界的な需要低迷により、域内の鉱工業は数年にわたり停滞状態が続き、生産高は依然として2021年の水準を下回っている。域内最大のドイツの生産高は21年の水準を9%下回っており、受注が低迷しており近い将来に回復する兆しは見られない。
INGのエコノミスト、バート・コリジン氏は「ユーロ圏製造業に対する楽観的な見方は薄れつつあり1月の鉱工業生産は24年以来の水準に落ち込んだ。また中東紛争によって、特にエネルギー集約型産業で生産リスクが再び高まっている」と述べた。
1月のエネルギー生産は前月比で急増したが耐久財と非耐久財の生産は大幅に減少し中間財も減少した。特にアイルランドの急減が響いた。同国は税制上の理由から多くの多国籍企業が進出しており、生産統計が大きく変動することが多い。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのディエゴ・イスカロ氏は、「欧州の産業部門は輸入ガスと石油に大きく依存しており、紛争によるサプライチェーンの混乱にも見舞われている」と述べた。欧州はエネルギーの純輸入地域でコモディティー価格変動の影響を受けやすい。
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