第6回WBC 1次ラウンドB組   米国6─8イタリア ( 2026年3月10日    テキサス州ヒューストン )

米国の主将アーロン・ジャッジ(AP)
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 大本命がまさかの金星献上だ。WBC1次ラウンドB組の米国は10日(日本時間11日)、イタリアに6―8で敗れて今大会初黒星を喫した。6回表までに0―8と大量ビハインドを背負い、自慢の打線が追い上げたが届かなかった。11日(同12日)の同組最終戦となるメキシコ―イタリア戦で、メキシコが9回決着で4得点以下で勝利した場合には、米国の敗退が決まる。

 ここまで完璧に進んでいた覇権奪回のシナリオは、試合序盤から崩れた。先発マクリーンは2回に2本塁打を浴び3回3失点。2番手ヤーブローも3失点と崩れた。6回1死一、二塁ではゴロを捕球した3番手のケラーが、併殺を取れるタイミングで二塁へ悪送球。1点を与え、なおも犠飛と暴投で1点ずつ失い、0―8と敗色ムードが高まった。

 そこからは毎回得点と打線は得点力を発揮した。カブスで鈴木の同僚の9番クローアームストロングは7回に3ラン、9回にもソロと2打席連発で4打点。猛反撃で2点差に詰め寄っただけに、悔やまれる敗戦となった。

 「本当につらい。選手たちはフラストレーションを感じている」。マーク・デローサ監督は肩を落とした。前日には前回23年大会の1次ラウンドで敗れ、最大のライバルと目されたメキシコに雪辱を果たし3連勝としていた。油断はなかったかと問われた指揮官は「そうは思わない。イタリアがいい野球をした。敬意を表したい」と答えるしかなかった。

 11日(日本時間12日)のB組最終戦は、イタリアがメキシコに勝てば準々決勝に進めるが、メキシコが勝つと3勝1敗で3チームが並び、失点率で進出の可能性が決まる。仮に9回決着の試合なら、メキシコが4得点以下で勝利すると、米国の敗退が決まる。

 9回2死、最後の打者として空振り三振に倒れ、4打数無安打の主将ジャッジは言った。「我々にはコントロールできない。今は少しの運を味方につけて、どうなるか見守るだけだ」。史上最強とうたわれたメンバーは眠れない夜を過ごし、運命の時を見届ける。

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