国際協力機構(JICA)は、3月9日、アフリカのベンチャー・キャピタル(VC)ファンドであるPersistent Africa Climate Venture Builder Fund, LP(Persistent ACVファンド)に対する出資契約に調印しました。
本事業はアフリカ開発銀行(AfDB)、北欧開発基金(NDF)、英国のFSD Africa Investments(FSDAi)、インパクトファンド・デンマーク(IFDK)等の開発金融機関及び民間投資家と協調してPersistent ACVファンドに出資するものです。
出資契約書に署名を行う原理事
2050年にはアフリカの人口が24億人に達し、2030年までのアフリカ各国の気候変動目標を達成するためには2.8兆米ドルが必要と言われており、大きな投資機会となっています。
本ファンドを運営するファンドマネージャーには九州電力グループのキューデン・インターナショナルを含む日本の民間セクターも投資を行っており、民間資金動員を企図するJICAの触媒的出資がアフリカにおける日本企業の気候テックスタートアップ投資に対する後押しになることが期待されます。
本事業は、JICAの新たなスキームである「民間資金動員業務」の第一号案件として実施されます。この仕組みは、2025年8月に横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)にて創設が表明されたもので、民間資金の呼び水としてファンドへの触媒的出資を行います。 JICAは「民間資金動員業務」の創設を踏まえ、効果的な公的資金の投入を通じて民間資金が投資可能な事業性を確保する「ブレンデッド・ファイナンス」の推進に一層取り組んでまいります。
ファンドを運営するPersistent社
出資先
Persistent Africa Climate Venture Builder Fund, LP
国名(対象地域)
サブサハラ・アフリカ地域
出資額
1,000万米ドル(ジュニア階層に500万米ドル、触媒階層に500万米ドル)
案件名
アフリカ気候テックスタートアップ投資促進事業
事業目的
本事業は、サブサハラ・アフリカ地域の新興企業へ投資を行うファンドへの出資を通じて、主に持続可能なクリーンエネルギーへの移行(トランジション)を後押しする新興企業の金融アクセス改善を図り、もって同地域の低炭素型経済の振興に寄与するもの。
事業概要
本事業を通じて、アフリカの新興企業に対する投資と経営支援を行う。主に投資先の株式売却により確保されるリターンに基づき、出資先ファンドからの分配を得る。
SDGsへの貢献
ゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)
ゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)
ゴール13(気候変動に具体的な対策を)
本事業に関する概要は下記のとおりです。
なお、本事業は2018年のG7サミットで設立された、ジェンダー平等に資する投資を促進するためのイニシアティブ「2X Challenge」にも資するものです。また、本事業はJICAがTICAD9で発表した官民の共創 によるインパクト投資イニシアティブ「IDEA(Impact Investing for Development of Emerging Africa)」を構成します。
Persistentが出資中のコンゴ民主共和国の企業で働く女性
