
写真はカナダのカーニー首相。3月4日、シドニーで代表撮影。REUTERS
[シドニー 5日 ロイター] – オーストラリアを訪問中のカナダのカーニー首相は5日、両国が重要鉱物に関する新たな協定に署名し、オーストラリアが主要7カ国(G7)の「重要鉱物生産同盟」に参加すると明らかにした。
西側諸国は、重要鉱物の生産・加工の大半を支配する中国から、サプライチェーン(供給網)の多様化に向けて取り組みを進めている。
カーニー氏は豪議会での演説で「きょう、重要鉱物に関する一連の新たな協定に署名した。オーストラリアのG7鉱物同盟への参加もその一つで、同盟は信頼できる民主主義国家による鉱物埋蔵量で世界最大規模の枠組みだ」と述べた。詳細には触れなかった。
オーストラリアとカナダは世界のリチウムとウランの約3分の1を生産するほか、鉄鉱石の世界生産量の40%超を占める。
アルバニージー豪首相は2007年以来となるカナダ首相による豪議会演説について、両国の緊密な関係を象徴するものだと指摘。「オーストラリアとカナダは変化し続ける世界におけるミドルパワー(中堅国)だ。この変化を元に戻すことはできないが、自国と国民を支えるとともに、お互いを支え合うことはできる」と述べた。
カーニー氏は豪議会で「大国間の競争が激化する世界において、中堅国には選択肢がある。支持を得ようと争うか、力を結集するかだ」と語った。
アルバニージー氏も記者会見で、G7の重要鉱物生産同盟に加わると明らかにし、「昨年署名した重要鉱物に関する共同宣言に基づき、いくつかの分野で関係を深めることで合意した」と述べた。
オーストラリアはすでにアンチモン、ガリウム、レアアース(希土類)をはじめとする重要鉱物備蓄の構築に12億豪ドル(8億5000万米ドル)を割り当てている。
アルバニージー氏はこれにより、同様の目的を持つカナダの防衛備蓄体制と今後さらに緊密に足並みをそろえることになると語った。
両首脳は防衛・海上安全保障、貿易、人工知能(AI)などの分野でも両国の協力を深化させる方針を示した。
カーニー氏はアジア太平洋地域を歴訪中で、すでにインドも訪問し、日本にも訪れる。
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