ウクライナは、長距離ミサイル「トマホーク」の代替、あるいはそれを補完する存在として、新型ミサイル「フラミンゴ」を大々的に宣伝している。ウクライナは、長距離ミサイル「トマホーク」の代替、あるいはそれを補完する存在として、新型ミサイル「フラミンゴ」を大々的に宣伝している。Efrem Lukatsky/AP Photoウクライナは2月下旬に、新型のフラミンゴミサイルを使用し、ロシア領内奥地にある工場を攻撃したと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は今回、国産のミサイルが標的に到達するまでに約1500kmを飛行したと述べている。発射されたミサイルは、いずれもロシアの防空網を突破できたという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は2026年2月25日、ロシアの軍事工場を攻撃したと発表した。この攻撃には国産の巡航ミサイルが使用され、標的に到達するまでに約1500kmを飛行したという。

ウクライナ当局はこの発表に先立つ2月21日、ヴォトキンスクにある工場を攻撃したと発表していた。ヴォトキンスクはロシアのウドムルト共和国に属する工業都市で、ウクライナ国境から約1380km離れている。

【衛星画像】ロシアは燃料タンクにネットを設置したが、ウクライナの攻撃ドローンはそれを突破した | Business Insider Japan

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ゼレンスキー大統領は、キーウで開かれた記者会見で、「フラミンゴミサイルを用いて射程1500kmにおよぶ精密攻撃を実施した。これは我々の産業界にとって画期的な成果だと確信している」と述べた。

今回の攻撃が事実であれば、ウクライナの国防産業における「主力製品」と目されるフラミンゴによる、過去長距離の打撃となる。ウクライナ政府は、欧米からの供給を補完し、将来的な輸出部門へと育てるべく、兵器産業の拡大を積極的に推進している。

攻撃対象となったヴォトキンスクの工場は、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」や潜水艦発射弾道ミサイル「ブラヴァー」など、ロシアの主要な弾薬を製造する拠点となってきた。

ロシア政府は工場への着弾を公式には認めていないが、ウドムルト共和国のアレクサンドル・ブレチャロフ(Alexander Brechalov)知事は、同地域内の詳細不明の施設が攻撃され、3人が病院に搬送されたと2月21日に述べた。

ブレチャロフ知事はフラミンゴが使用されたかどうかについては言及しなかったが、同地域上空におけるドローンの脅威に対して警戒を呼びかけた。

ウクライナのオープンソース調査グループは、ヴォトキンスク工場の作業棟のひとつが損傷しているように見える衛星画像を公開した。その画像から屋根に開いた巨大な穴や、火災の痕跡が確認できる。

2月20日の夜、ウクライナ軍はこれまでで最大級の長距離攻撃として、ロシアに大規模なドローンとミサイルの波状攻撃を仕掛けた。

ロシア国防省は、ウクライナのドローン77機を撃墜したと2月21日に発表したが、ウクライナによるミサイルの脅威については言及しなかった。

ゼレンスキー大統領は、ウクライナが発射したミサイルやドローンの総数に関して明らかにはせず、次のように述べた。

「ロシアの防空システムにより迎撃されたミサイルもあれば、迎撃を免れて標的に命中したミサイルもあった。しかし最も重要なのは、発射されたミサイルはすべて標的まで到達したということだ」

ウクライナ当局は、たびたびフラミンゴをアメリカ製「トマホーク」と比較しており、ターボファンエンジンを搭載したフラミンゴは、1発あたりの製造コストがはるかに安価で、射程も約3000kmと、より長距離だと主張している。

しかし、地上発射型のフラミンゴは、発射準備に最大40分を要するという課題も抱えている。また、ウクライナは依然として同ミサイルの備蓄拡大に注力している段階にある。昨年10月の報告によれば、製造元のFirePointは、2025年末までに1日最大7発を生産することを目標に掲げていた。

また、ウクライナ当局は2月初旬、ロシアによる攻撃の影響で製造が打撃を受けたと明らかにした。ゼレンスキー大統領は、フラミンゴの「数量の増加に取り組まなければならない」と警告し、「ミサイル攻撃の結果、大規模な生産ラインが1本破壊され、一定の技術的問題が生じたが、すでに拠点を移転し、生産を再開している」と述べていた。

ウクライナは欧州最高の空対空ミサイルを手に入れるかもしれない | Business Insider Japan

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