感情が高ぶる中、ルーニーは頭を冷やすためウィングス・レストランを訪れた。この店は長年、プレミアリーグの選手たちに人気の飲食店だ。スポーツ界の偉大な選手(GOAT)が彼の顔に笑顔をもたらそうとしているとは、彼には想像もつかなかった。
ルーニーはマラドーナとの偶然の出会いについてこう語った。「実はあの夜のことだ。私はトレーニングウェア姿でウィングスレストランに行ったんだ。そしたらマラドーナがそこにいた。彼と一緒に写真を撮ったりしたよ。彼はスーツにネクタイ姿で、そのネクタイを僕にくれたんだ。ちょっと変な感じだったよ。彼はネクタイを外して、僕のクラブのトレーニングウェア姿のままの僕にそれを巻いてくれたんだ」
マラドーナはユナイテッド対レアル・マドリード戦を観戦するために来場していた。当時、娘のジャンニーナがシティのアルゼンチン代表ストライカー、セルヒオ・アグエロと結婚していたため、彼はマンチェスターに頻繁に訪れていた。
マラドーナと似たような才能を持つルーニーに対し、1986年ワールドカップ優勝者は常に称賛を惜しまなかった。フィールドに立つ時は常に100%以上の力を出し切る、がっしりした体格のユナイテッドのスター選手に対してだ。
17歳でイングランド代表デビューを果たしたルーニー(2004年欧州選手権予選・マケドニア戦)を見たマラドーナは、この変幻自在の才能についてこう語った。「真の世界的スターへと成長できる選手は、そう頻繁には現れない」
ルーニーは幼少期にマラドーナの試合映像を見て彼を崇拝し、2020年にマラドーナの訃報を受けてオンラインで追悼の意を表明した際には、この謎めいた南米の天才を「史上最高の選手」と呼んだ。
