
イランのイランのミサイル写真が掲載されたイランの新聞、テヘランで19日撮影の提供写真 REUTERS/WANA
[ロンドン 24日 ロイター] – 事情に詳しい6人の関係者によると、イランは中国から対艦巡航ミサイルを購入する契約で合意に近づいている。米国が大規模な海軍部隊をイラン沿岸近くに展開する中での動きとなる。
関係筋によると、中国製の超音速ミサイル「CM-302」の売却交渉は最終段階にあるが、引き渡し時期についてはまだ合意に至っていない。
同ミサイルは射程約290キロメートルで、低空を高速で飛行することで艦船の防御網を回避する設計となっている。兵器の専門家2人は、同ミサイルの配備はイランの攻撃能力を大幅に強化し、同地域の米海軍部隊にとって大きな脅威になると指摘する。
中国との交渉は少なくとも2年前に始まり、昨年6月のイスラエルとイランによる12日間の戦闘後に急速に進展した。
イスラエルの元情報当局者で、現在はシンクタンク「国家安全保障研究所」のイラン上級研究員を務めるダニー・シトリノビッチ氏は「イランが超音速で艦船を攻撃する能力を持てば、情勢を一変させる」とし「迎撃は非常に難しい」と指摘した。
ロイターは、取引対象のミサイル数や支払額、緊張が高まる中で中国が最終的に契約を履行するかどうかを確認できていない。
イラン外務省高官はロイターに対し「イランは同盟国と軍事・安全保障協定を結んでおり、今はこれを活用する適切な時期だ」と述べた。
CM-302は、中国からイランに供与される兵器としては最先端級となる見通しで、2006年に初めて導入された国連の武器禁輸措置に反する可能性がある。同制裁は2015年の核合意で停止されたが、昨年9月に再発動された。
関係者によると、イランはこのほか、中国製の携帯式地対空ミサイル、対弾道ミサイル兵器、対衛星兵器の調達についても協議している。
中国、イラン、ロシアは毎年、合同海軍演習を実施している。
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