米12月貿易赤字703億ドルに拡大、25年モノの赤字は過去最高

米カリフォルニア州のロサンゼルス港で2025年11月撮影。REUTERS/Mike Blake/File Photo

[ワシントン 19日 ロイター] – 米商務省と国勢調査局が19日発表した2025年12月の貿易収支は、赤字額が前月比32.6%拡大し703億ドルとなった。輸入の急増を背景に、5カ月ぶりの高水準となった。また、トランプ大統領が広範な関税措置を導入する中、25年の財(モノ)の赤字は過去最高を記録した。

ロイターが実施したエコノミスト調査では、12月の貿易赤字は555億ドルへの縮小が予想されていた。

貿易赤字は2カ月連続で悪化し、第4・四半期の国内総生産(GDP)に対して貿易がほとんど寄与しなかったことを示唆した。ただ、輸入の大半は資本財であり、これが企業投資を支え、堅調な経済成長への期待を維持するとみられる。

12月の輸入は3.6%増の3576億ドルだった。モノの輸入は3.8%増の2802億ドル。工業資材の70億ドル増に押し上げられた。

資本財の輸入は、コンピューター関連機器と通信機器が押し上げ要因となり56億ドル増加。これは、人工知能(AI)関連のデータセンター建設に関連しているとみられる。

一方、消費財の輸入は減少。医薬品製剤が押し下げ要因となった。

12月の輸出は1.7%減の2873億ドル。モノの輸出は2.9%減の1808億ドル。非貨幣用金を中心とした工業資材の87億ドル減が重しとなった。

一方、資本財の輸出は増加。医薬品を含む消費財の輸出も増加した。

12月のモノの貿易赤字は18.8%拡大し、993億ドルとなった。サービス輸入は20億ドル増の774億ドル。サービス輸出は5億ドル増の1065億ドルとなった。

25年通年の貿易赤字は0.2%縮小し、9015億ドルとなった。一方、モノの貿易赤字は2.1%拡大の1兆2400億ドルと過去最高を記録した。メキシコ、ベトナム、台湾、アイルランド、タイ、インドに対するモノの貿易赤字は記録的な水準となった一方、対中貿易赤字は2021億ドルと、24年の2955億ドルから縮小した。

25年のモノの輸入は4.3%増の3兆4400億ドルと過去最高を記録。モノの輸出も5.7%増の2兆2000億ドルと過去最高を記録した。

アトランタ連邦準備銀行は、貿易赤字が予想を上回ったことを受け、25年第4・四半期の国内総生産(GDP)伸び率(年率)見通しを従来の3.6%から3.0%に引き下げた。

こうした中、シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「力強い輸入は、在庫や企業投資における強さも示唆するはずだ」と指摘。「特にコンピューターの輸入急増は、堅調な設備投資に対応しているはずであり、AI関連の需要を背景に好調を維持する可能性がある」と述べた。

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