2026年02月17日 11時17分
AI

欧州議会が、議員および職員が使う業務用デバイスでAI機能を無効化したことが分かりました。
EU Parliament blocks AI tools over cyber, privacy fears – POLITICO
https://www.politico.eu/article/eu-parliament-blocks-ai-features-over-cyber-privacy-fears/

ニュースメディアのPOLITICOが確認したところによると、欧州議会のIT部門がAIツールの安全性を保証できないと判断したことを受け、同議会はサイバーセキュリティおよびデータ保護上の懸念から議員と職員の業務用タブレットに搭載された「内蔵AI機能」を無効化したとのこと。
欧州議会は議員らにメールを送り、「これらの機能の一部は、本来はローカルで処理可能な作業を実行するためにクラウドサービスを使用しており、データを端末外に送信しています。これらの機能は進化を続け、より多くのデバイスで利用可能になっていますが、サービス提供者に共有されるデータの全体像を当議会で評価中です。これが完全に明確になるまでは、こうした機能を無効にしておく方が安全であると考えられます」と伝えたとのことです。

議会は、どの内蔵AI機能が無効化されたのか、また業務用端末がどのシステムで稼働しているのかについては明らかにしませんでした。今回AIツールを無効化する措置は、文章作成や要約アシスタント、AIアシスタント、ウェブページ要約機能などの機能を対象としており、タブレットとスマートフォンの両方に適用されます。
メールではまた、議員らに対し、特に業務関連の作業に使用している私用端末についても同様の予防措置を講じることを検討するよう求めていたそうです。さらに、業務用メール、文書、内部情報を「コンテンツをスキャンまたは分析するAI機能」にさらすことを避け、サードパーティー製AIアプリの利用には慎重になり、広範なデータアクセスを許可することを避けるべきだとも伝えられていたとのことです。
欧州は近年、外国企業のツールを利用する際の懸念を背景にデータセキュリティ政策を強化しており、いくつかの国では海外の製品から欧州あるいは国産の代替製品に乗り換える動きを見せています。
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POLITICOへの書面回答で、欧州議会の報道担当部門は「サイバーセキュリティ上の脅威を常に監視し、それを防ぐために必要な措置を迅速に講じている」と述べましたが、「機微な性質」を理由に、具体的なセキュリティやサイバーセキュリティの問題についてはコメントを控えました。
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