長野2区に立候補した自民党・新人の藤田ひかるさん(35)は、長野県で初めて、小選挙区で当選した女性国会議員となりました。
公示前に妊娠を公表した中での選挙戦でした。

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<2月7日・選挙戦最終日>
「お集まりの皆さん、遅い時間まで本当にありがとうございました」

真冬の超短期決戦となった今回の衆院選。
長野2区から立候補した自民党の新人・藤田ひかるさん(35)。

自民・藤田ひかるさん
「涙出てます?」
藤田さんの夫・智弘さん
「出てる。演説中から出てたよ」

藤田さん
「今回の選挙、どうしても皆様のために働かせていただきたいという思いで、12日間走り続けてきました。」

<1月27日・公示日>
藤田さん第一声
「私、高市首相の言葉が好きなんです。働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいりたい」

去年7月の参院選で長野県区に立候補し、31万票余りを獲得しましたが、立憲候補に12万票近くの差を付けられて落選。
今回は、本籍がある長野市中条を含む「長野2区」に名乗りをあげました。

相手は、7期目を目指す中道の前職・下条みつさん、連立を組む維新・新人の手塚大輔さん、参院選でも戦った参政党・新人の竹下博善さん。長野2区、4人の戦いでした。

中道・前  下条みつさん(70)
「一党独裁の政治は、必ず政治を腐敗させ、国を間違った方向に進めます」

選挙戦序盤、NNNと読売新聞が行った情勢調査と取材に基づく分析では、藤田さんと下条さんは横並び、大接戦の様相を呈していました。

<1月30日・麻績村>
「おはようございます」

今回、”新しい選挙のかたち”を掲げて戦った藤田さん。

藤田さん
「今回、妊娠を公表しまして」

公示直前に妊娠を公表。体調を考慮して、街頭演説や選挙カーに乗ることにこだわらず、住民と対話をする「語る会」を重ねました。

藤田さん
「こういう女性が政治に出ないと、少子化は変わらないと思っている」

参加者
「当選した暁に、議会中での出産もあり得るんですよね。支援体制は出来ているんですか?議場に出るのか、出られるのか」

藤田さん
「当事者として変えるべきは変える。例えば代理(投票)とか、そういう議会のあり方自体もちゃんとサポートができる形に変えていくっていうのが、あるべきかなと思うので、制度改正含めて働き掛けて、周りのサポートも得ながら頑張りたい」

選挙戦では、宇宙物理学者である夫も全面的にサポートしました。

陣営関係者が大きく流れが変わったと振り返るのが、選挙戦7日目。

<2月2日・選挙戦7日目>
高市早苗総裁が、応援に。

自民党 高市早苗総裁
「信州から希望ある未来へ、藤田ひかる。本当にうれしいことですよね。おなかの中に新しい命を宿されました」

集まった聴衆は約4500人。高市人気は長野2区にも押し寄せていました。

妊娠を公表しての今回の選挙戦。

支援者(70代)
「心配は大きいです。大きいけど、若いし健康でいるし期待します」
支援者(80代)
「決まっちゃったから解散がね。体に気を付けてやってもらいたいと思う」

一方で、SNSなどには、妊娠中の出馬に批判的な意見もみられました

<2月7日・選挙戦最終日>
選挙戦の締めくくりに選んだのは大票田、松本市の玄関口、JR松本駅前。

藤田さん
「私は必ず子どもも健康に産んで、隣にいる夫と一緒に子どもを育て、そして皆さまのために国会議員として働いてまいります」

12日間の選挙戦。

夫・智弘さん
「(選挙戦で)時々言っていた、(親子)3人だねって。よく頑張りましたね。よくやり抜いたと思います。本当は大変だったと思いますがよくやりました」

前回よりも5ポイント近く上回った長野2区の投票率。(60.8% 前回比 +4.84)

<2月8日・藤田陣営 開票報告会>
「おー」「当確のニュース出ました」

午後8時、 当選確実の速報。

リポート
「今、藤田ひかるさんが姿を見せました。当選確実が早くも出ました」

無党派層にも支持を広げ、ふたを開けてみれば3万票近くの差をつけての初当選でした。

自民・藤田ひかるさん(35)
「私は今回第1子です。出産も初めてですし、育児も初めてです。いろいろ迷いながらやっていくことになると思います。でも最大限オンラインも使いながら新しい働き方も使って、しっかりと皆さんのために働いていきたいと思っています」

小選挙区で選ばれた信州初の女性議員。
出産は夏に、控えています。