五輪=IOC、ウクライナ選手の「追悼ヘルメット」着用認めず

ロシアのウクライナ侵攻で命を落とした選手の写真をあしらったヘルメットを手にするヘラスケビッチ選手、9日撮影 REUTERS/Cristiano Corvino

[コルティナダンペッツォ(イタリア) 10日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)は11日、ミラノ・コルティナ冬季五輪に出場予定のスケルトン男子のウクライナ代表ウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手が、ウクライナでの戦争の犠牲者を追悼するヘルメットを着用して競技に臨むことは認めないと発表した。

ウクライナ・オリンピック委員会は、同選手がこのヘルメットを着用できるようIOCに要請していた。

IOCのアダムズ報道官は記者会見で、「紛争で命を失った友人を追悼したいという選手の思いは十分理解している」と述べた上で、このヘルメットはガイドラインに反すると指摘した。一方で、ガイドラインの例外として、ヘラスケビッチ選手が競技中に無地の黒い腕章を着用することは認めるとし、「良い妥協だと感じる」と述べた。

ヘラスケビッチ選手は9日、ロシアのウクライナ侵攻で命を落とした選手の写真をあしらったヘルメットで練習に参加した際、IOCから政治的表現に関する規則に違反すると警告を受けた。

ウクライナ・オリンピック委員会は声明で「このヘルメットは、ウクライナ防衛中に死亡したウクライナのアスリートや、ウクライナに対するロシアの全面戦争の犠牲者となったアスリートをたたえるために作られた」と説明した。「安全要件とIOC規則に完全に準拠し、広告、政治的スローガン、差別的要素を含まず、公式練習で所定の基準を満たすことが確認された」と強調した。

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