テスラはModel SとXの生産を終了します

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市場調査会社のDataforceや、JATO Dynamicsの調べによると、2025年の欧州における電気自動車(EV)市場トップの座は、長年続いたテスラを退けたフォルクスワーゲンが獲得した。

昨年、テスラの勢いは急激に失速した。JATOの統計によれば、テスラの販売台数は2024年比で27%も減少した。一方でフォルクスワーゲンは、新型ID.7セダンが販売を牽引し、56%の大きな増加となった。その結果、フォルクスワーゲンの欧州における電気自動車販売台数は27万4278台に達し、テスラの23万6357台を大きく上回る結果となった。

これは、より広範な欧州自動車市場の変化の一部だ。欧州における電気自動車の新規登録台数は29%増加しているが、ノルウェーやスイスも含む欧州28か国全体の自動車販売台数は2.3%増にとどまっている。自動車市場全体のなかで電気自動車の販売が増加し、その分旧来の内燃エンジン(ICE)車の販売が減少したということだ。

EV市場ではフォルクスワーゲン単体だけでなく、VWグループ傘下のアウディ(15万台超)、シュコダ(17万台超)、ポルシェ、Cupra(セアトのパフォーマンスカーブランド。ポルシェと合わせて10万台超)といったブランドがその存在感を増し、ゼロ・エミッションへの移行を鮮明化している。

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一方のテスラは、2025年にはフォルクスワーゲンの2倍近くあった販売台数が27%も減少する結果となった。テスラは依然として一部車種では首位を維持しているが、そのラインナップには時代遅れ感も漂い始めている。たとえばModel Yは2025年までに15万1000台以上を登録し、欧州で最も売れているEVの地位を維持している。

Model 3は上位にランクインしてはいるものの24%減の約8万5000台となり、シュコダのElroqなど、新たなライバルの出現に押されている。特に、以前はテスラが大きな人気を誇っていたドイツでは、新車登録台数が前年比48%も減少し、テスラ全体で約1万9000台にとどまった。

欧州の他の市場でも、テスラは販売台数を減らしている。唯一ノルウェーだけは、今年予定されるEV優遇措置の変更を前に、より有利にEVを購入したい消費者によって、テスラの販売が伸びた。

なお世界規模、特に新興市場および欧州以外の先進国では、中国のBYDが強力に販売台数を増やし、2025年に世界で220万台以上を納入した。BYDは欧州では依然としてフォルクスワーゲン、BMW、ヒョンデ、起亜などに遅れを取っている。しかし全体としての売上の大きさは、世界のEV市場の細分化、競争の激化を示しているようだ。

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