全方位的な熟成とクラス最高の動的能力

「全方位的な熟成と、クラス最高の動的能力」 2015年に2代目ジャガーXFへ試乗したAUTOCARは、その仕上がりを絶賛した。英国の伝統メーカーは今、ブランドイメージ刷新の真っ最中。EV専門の、超高級ブランドへ生まれ変わりつつある。

この変革のあおりを受け、英国ではXFの中古車価格が下降中。BMW 5シリーズへ並ぶ、状態の悪くない上級サルーンへ、8000ポンド(約166万円)も用意すれば乗ることができる。美しく優雅なボディは、見る人へ10年前のクルマだと感じさせないはず。

ジャガーXF(2代目/2015〜2024年/英国仕様)ジャガーXF(2代目/2015〜2024年/英国仕様)

プラットフォームは、新設計のアルミ製。ステアリングは適度に重くダイレクトに反応し、流れの速い郊外の道を極めて爽快に駆け抜けられる。後輪駆動らしい自然な操縦性も、明らかな強み。しなやかな乗り心地で、高速道路の長距離巡航も得意分野だ。

ブルーの間接照明が仕込まれたインテリアは、同時期のアウディA6へ及ばないものの、品質は高い。長いホイールベースを活かし、後席は広々。荷室は540Lあり、A6や5シリーズを上回る。より実用的な、ステーションワゴンのスポーツブレークも選べる。

ダイナミックでプレミアムなサルーンをお買い得に

トリムグレードは、英国ではプレステージ、ポートフォリオ、Rスポーツ、Sトリムの4段階。Rスポーツは、スポーツサスと専用ボディキットで差別化される。Sトリムは、強力な3.0L V6スーパーチャージャーのみの設定で、アダプティブダンパーが組まれる。

163psか180psを選べた、2.0L 4気筒ディーゼルターボも、英国では人気だった。ただし、微粒子フィルター(DPF)とタイミングチェーンの不調が珍しくない。200psか250psを選べた2.0Lガソリンは、排気量で税金が変わる市場の支持を得た。

ジャガーXF(2代目/2015〜2024年/英国仕様)ジャガーXF(2代目/2015〜2024年/英国仕様)

2020年にフェイスリフト。ボディとインテリアがリフレッシュされ、マイルド・ハイブリッドが追加されている。ダッシュボードには、11.4インチのタッチモニターを獲得。画面は高精細で、操作しやすいシステムが実装されている。

上級サルーンの要求を完璧に近い形で実現した、2代目XF。ダイナミックでプレミアムな長距離ランナーを、お買い得にお探しなら、検討に値することは間違いない。

新車時代のAUTOCARの評価は?

操縦性はクラス最高峰。バランスに優れ、乗り心地も素晴らしい。ボディは美しく、車内空間は広々。熟考された、実力の高いサルーンへ仕上がっている。インジニウム・エンジンの磨き込みが高ければ、完璧なクルマになったはず。(2015年12月2日)

ジャガーXF スポーツブレーク(2代目/2015〜2024年/英国仕様)ジャガーXF スポーツブレーク(2代目/2015〜2024年/英国仕様)

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