Jリーグは27日、新スタジアム整備に関して去年11月に行われた秋田市との非公開協議の中で、市側の検討状況に対して「志が低い」などと指摘した事をめぐり、報道機関向けの記者会見の場で初めてコメントしました。
協議の当事者同士の間では、問題がない発言であったことを報道後に改めて確認し、協議の中での発言としては、“妥当な指摘”との認識を示しました。
発言に関してのJリーグ側との質疑応答の様子のすべてをお伝えします。

【記者会見概要】
・Jリーグが定期的に行っている理事会後に行われる会見
・野々村芳和チェアマンは欠席
・県内関係の報道機関は、秋田放送と秋田魁新報社
・全国紙やサッカー専門メディア、フリーランスの記者も出席
・発言に関する質問を行ったのは秋田放送のみ

【会見実施日時】
 1月27日(火)午後4時~

【Jリーグ側回答担当者】
 経営基盤本部 執行役員青影 宜典氏

【質疑応答】
Q:「志が低い」発言の意図は?

<青影氏>既に多くの皆様ご存じだと思いますけど、スタジアムに関してはスタジアム基準が定められておりまして、原則J1は1万5,000人、J2はという形でカテゴリーごとに入場者数が定められております。ただ先般ですね、地方のホームタウンの人口の減少が進んでいることとか、そもそもクラブが増えてきたこと、そういった地域の実情も踏まえまして、それから新設コストの増大ですね。こういったことも背景として特例措置を設けることにしております。特例措置の内容といたしましては「理想のスタジアム」の要件を満たしたうえで、ホームタウン人口の状況、観客席の増設可能性、入場料収入確保のための施策などを踏まえての検討が総合的になされているかということを踏まて、理事会にて総合判断したうえで5,000人以上のスタジアムでも基準を満たすといった特例措置が設定されるところでございます。今回はこの特例措置の運用に関して、秋田市から質問、協議の場でコメントを求められたので、Jリーグの見解をお伝えした。お問い合わせいただいた内容につきましてのその場での意図なんですけども、基本的には先ほどお伝えした特例措置における3つの要件ですね。人口等の状況、観客席の増設可能性、入場料収入の確保のための施策。この3点について、しっかり議論されたうえで検討がなされているのか。そのようなことを協議の場では確認させていただいております。特に先ほどの発言の文脈の中ではクラブのポテンシャル、将来を踏まえたうえでの拡張可能性といったところに焦点をあてまして、そのあたりの検討がしっかりなされているのか、十分確認をしていただきたいというような意図で発言をしたというふうに担当者からは聞いている次第でございます。ですのでそのような検討を、クラブが地元の、地域の皆様としっかり議論したうえで理事会に例外適用の申請をされるかどうか、そのあたりをご判断いただければと考えている次第です。

Q:発言は適切だったと考えるか

<青影氏>報道を受けまして、私たちの方でも秋田市役所に確認をさせていただきました。というのも11月の協議の場では、そのようなご指摘は受けておりませんでしたし、その後に議事録を含めて庁内で共有していただいている際にも、そういったコメントはいただいておりませんでしたので、なぜそういった背景がある中で、このような事になったのかということを、職員の方にお伺いして、誤解があるのであれば確認したかったという趣旨なんですけど、職員の方に確認した結果ですけども、基本的には、11月の会議の場でも誤解なく、しっかり認識は揃っているということでした。また市長にもしっかりとその背景を再度ご説明いただいたうえで、私達が先ほど説明した意図についてはご理解いただいているということでしたので、そのように現状は捉えています。

Q:市長の反応は想定外だったということか

<青影氏>想定外という意味で言うと、先ほどご説明した通り、会議の場面から報道に至る日まで、私たちそのような認識を持っておりませんでしたので、なぜそうなったのかということを確認させていただいた次第です。そのうえで、先ほどの繰り返しになりますけど、市の職員の方も、市長の方も、私達の協議の場での発言に関しては、しっかり認識はしていて、特に何か私達にコメントを出すようなことと理解はしていただいているということでしたので、そのように認識しております。

Q:報道をめぐり発言に違和感を感じるという意見も少なくなかったと考えるが、どう受け止めるか

<青影氏>違和感があるかないかは、当然私達だけではなくて、協議の場にいらっしゃる方全員で感じ取るものだと思っておりますので、特段その時に話し合われた内容、今回報道で出されているものは、協議の一部の部分だけですので、もしかしたらその内容で誤解が皆さまには生じているのかもしれませんが、協議全体を、その場で出席いただいた方々の中では、先ほどの繰り返しになりますけれども、その後も現状においても違和感があったというようなご意見は頂戴していないという認識です。

Q:秋田市でのスタジアム整備は議事録での指摘の通り1万5,000人が必須なのか、緩和基準の適用もあり得るのか

<青影氏>秋田市に関わらずですけれども、1万5,000人というのは原則の基準としては、スタジアム基準にあるのは事実ですけども、先ほど冒頭も質問でお答えしたように、基準の中には例外適用を認める条項もございますので、条件が揃い、しっかり協議をさせていただいたうえであれば、秋田市に関わらず、どの地域においても原則の1万5,000人ではない例外的な人数が認められたスタジアムは実現可能と思っております。

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秋田放送は今回の機会とは別に、Jリーグ側に個別に話を聞くインタビュー撮影取材を申し込み、リーグ側から取材に応じるとの回答を得ています。
実施日程は調整中ですが、取材が終了次第、「ABS news every.」での放送や、ウェブサイトへの掲載等を通じて詳しくお伝えする予定です。