去年9月以降、雨が少ない影響で、筑後川水系のダムの貯水量が著しく低下しています。この先もまとまった雨は期待できないとして、福岡県筑紫野市では28日から、水道の圧力を弱める「減圧給水」が始まりました。

取材班は、筑紫野市のマンションを訪ねました。

■田中絹子さん
「水圧がそうでもない。じゃーっとこない。」

ダムの水量低下を受けて、筑紫野市が開始した「減圧給水」。水道水の圧力を弱めることで、蛇口から出る水の量を減らし使用量を抑制するものです。

福岡県朝倉市の寺内ダムでは。

■元木寛人アナウンサー
「かなり水が少ないですね。土があらわになっていて、全体を見ても水がかなり少ないように感じます。」

広い範囲でむき出しになった土。乾ききっている場所もありました。

満水の時と比較すると、水位は15メートルほど下がっているといいます。

■水資源機構 寺内ダム管理所・木屋俊治 所長
「私の経験としては初めてですね、ここまで少雨が続くのは。この時期は雨が降らない時期ですので、今後、ダムの貯水量が減っていくのが一番の懸念。」

去年9月から雨が少なかった影響で、筑後川水系の江川・寺内・小石原川の3つのダムの貯水量は減少傾向が続いています。

28日の貯水量はおよそ840万立方メートル、貯水率は17.4パーセントと、この時期としては過去最低となっています。

この日、福岡市では、筑後川流域の川やダムを管理する九州地方整備局や、県の担当者らが集まり、渇水調整連絡会が開かれました。

去年10月からことし1月にかけて筑後川流域で降った雨の量は、平年の4割を下回っているといい、渇水への危機感が共有されました。

■九州地方整備局 河川環境課・小野英一 建設専門官
「今後も雨が降らない状況が続けば非常に厳しい。枯渇に向かっていくのかなと。」

「減圧給水」が始まった筑紫野市。市は、今回は生活に影響が出ない程度の減圧だとしています。

■田中絹子さん
「水圧は低いけれど、みんなで協力すればどうにかなるかなと思っています。」

ただ、筑紫野市は、今後の雨の状況次第では時間を定めて断水をする「時間断水」も検討するとしています。

福岡県内ではこのほか、太宰府市が29日から、糸島市が2月2日から「減圧給水」に入る予定です。

福岡管区気象台によりますと、九州北部の降水量は向こう1か月「少ない」見込みで、しばらくは節水を意識する生活となりそうです。

福岡市も水道水のおよそ3分の1が筑後川の水であることから、現在、節水を呼びかけています。

節水のポイントはこちらです。

▼蛇口をこまめに閉める

歯磨きの時に蛇口を閉めている時間を普段より1分長くするだけで、1回あたり12リットルの節水につながるとしています。

▼風呂の残り湯を有効活用する

残り湯の半分を洗濯や庭の散水に使えば、1回あたり90リットルの節水につながるとしています。