<衆院選茨城>県内有権者 意義に一言 おごり?解散 必要? 「大義見当たらない」「政権人気ある今しか」

街頭に設置された選挙ポスターの掲示板=つくば市内で

 衆院が23日解散され、事実上の選挙戦に突入した。27日公示、2月8日投開票の超短期決戦に向けて立候補予定者が準備を加速する中、茨城県内の有権者からは選挙の意義について理解を示す声が上がる一方、「大義が見当たらない」との戸惑いも聞かれた。(酒井健、大野孝志、佐野周平)

 水戸市の主婦(68)は「国民生活が苦しくなっている中、大きな決断をすることになる。その前に、国民の支持があるのかどうかを問いたくなる気持ちは分かる」と、高市早苗首相の解散の判断に理解を示す。

 つくば市の元研究者、長谷川武文さん(83)も「日本は最近、成長してこなかった。従来のやり方では低成長のまま。高市政権の積極財政で、科学技術や産業の活性化を図ってほしい。一度、試してはどうかという期待はある」という。

 ただ、新年度予算の審議に影響するタイミングでの解散については「政権に人気があるうちに選挙をやれば、政策をプッシュすることになるから、今しかなかったのだろう。でも批判があるし、予算のことを考えると、本当に良いのか悪いのか分からないねえ」と戸惑いを見せた。

 令和の米騒動に翻弄(ほんろう)された土浦市の米農家井沢清さん(77)は「ふに落ちる衆院解散の大義は見当たらない。支持率が高いおごりが出たんでしょうか」とため息をつく。

 昨年は米価に注目が集まったものの、長期的な視点で日本の農業を守っていくという根幹の部分が置き去りのままだと感じている。「国が議論しないと、農政は前に進まない。せめて、農業問題に光を当てるような選挙戦になってほしい」と注文を付けた。

 筑波大3年の辻蒼史さん(21)は「現状に特に問題を感じない。なんで今、解散する必要があるんだろうというのが率直な気持ち」と語る。とはいえ、つくば市内で1人暮らしをしており、物価高の影響で買い物は慎重になった。投票するかどうかは決めていないが、「生活に直結した部分で、若者の関心を引くようなアプローチをしてほしい」と期待を込めた。