
グリーンランド・ヌークで15日撮影。REUTERS/Marko Djurica
[ヌーク15日 ロイター] – 欧州諸国は15日、デンマーク自治領グリーンランドに少数の軍事要員を派遣した。トランプ米大統領がグリーンランド領有を目指す中、デンマークなどが計画する軍事演習の準備を進める。北極圏における軍事プレゼンスをアピールし、米国をけん制する狙いがあるとみられる。
計画されている軍部隊増強の規模は公表されていないものの、初期段階は小規模になるとみられる。
ドイツは13人からなる調査団、フランスは約15人の専門家を派遣。マクロン仏大統領は「仏軍の第一陣はすでに現地で展開しており、今後数日中に陸・空・海の戦力が増強される見通しだ」とし、フランスと欧州連合(EU)は「領土主権を堅持する」必要があると述べた。スウェーデンは3人、ノルウェーは2人の軍事要員を派遣する。英国やオランダも加わる予定。
デンマークとグリーンランドの外相は14日、米国のバンス副大統領とルビオ国務長官とホワイトハウスで会談した。しかし、トランプ大統領は米国にはグリーンランドが必要で、デンマークに防衛を任すことはできないとの考えを改めて示し、グリーンランドの将来を巡り根本的な意見の相違が解消されていない。
デンマークのフレデリクセン首相は15日、「グリーンランド領有という米国の野望は変わっていない」とし、「これは深刻な問題で、われわれはこのシナリオが現実のものとなることを防ぐ努力を続けている」と述べた。
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