メキシコ、USMCA更新交渉で今年前半の合意に期待=経済相

写真はメキシコのシウダー・フアレスの米との国境。2026年1月、メキシコのシウダー・フアレスで撮影。REUTERS/Jose Luis Gonzalez

[メキシコ市 15日 ロイター] – メキシコのエブラルド経済相は15日、米国・メキシコ・カナダ貿易協定(USMCA)について「私たちは既に協定を見直す段階に入っており、(更新期限となる)7月1日までに完了しなければならない。それが私たちの期限だ」と語り、構成する3カ国がUSMCAの更新交渉で合意できるとの期待感を示した。「それぞれの当事者が懸念する全ての点で良い進展を遂げている」とも主張した。

エブラルド氏は、メキシコのシェインバウム大統領と同席した記者会見で語った。

トランプ米大統領は13日、米中西部ミシガン州ディアボーンの自動車大手フォード・モーター(F.N), opens new tabの工場を視察した際、USMCAが米国にとって「実質的なメリットはなく、無意味だ」として批判した。

USMCAは、それまでの北米自由貿易協定(NAFTA)に代わって2020年に発効した。協定を延長するかどうかを3カ国が見直すことを義務付けており、延長された場合には16年間有効となる。延長されない場合、毎年協議することになる。

多くのアナリストは、3カ国の交渉が26年終盤まで延長され、トランプ氏が11月の米中間選挙の前に延長する事態を回避する公算が大きいとの見方を示している。

メキシコの元外交官で、政治リスクコンサルティング会社ホライゾン・エンゲージのメキシコ主任アナリストのアレクシア・バウティスタ氏は「エブラルド氏は最良のシナリオを期待していると思うが、7月に見直しに成功する余地は急速に失われてきている」とし、「最近の出来事や発言を踏まえると、トランプ氏は安全保障問題を持ち込み、見直しをはるかに政治的な交渉に代えてしまうリスクがある」と指摘した。

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Emily Green

Emily is the chief correspondent for Mexico and Central America. She won the inaugural Pulitzer Prize for audio reporting for her coverage of migrant kidnappings in Mexico. Emily covers the economy, trade, tariffs and macroeconomics.