#4 質の高い教育をみんなに

#16 平和と公正をすべての人に

#17 パートナーシップで目標を達成しよう

2026.01.14
岡山県庁で、5年ぶりとなる帰国表敬
2025年12月17日、JICA海外協力隊員として2025年に帰国した3名が岡山県庁を訪問し、活動報告を行いました。コロナ禍の影響で、合格から派遣までに時間が空いた隊員もいましたが、2年間の活動を経て得た経験を帰国後にどのように生かしているか、または生かす予定であるかについても報告しました。
今回表敬訪問を行ったのは、以下の3名です。
・京野慶太郎隊員(派遣国:ジャマイカ/職種:防災・災害対策)
・下浦隼一隊員(派遣国:ホンジュラス/職種:野球)
・池﨑篤史隊員(派遣国:タイ/職種:食品加工)
それぞれの2年間を報告
最初に尾﨑副知事から、まずは2年間の活動を終えたことに対して「おかえりなさい、おつかれさまでした」と労いの言葉をいただきました。
京野慶太郎さんは、防災・災害対策隊員としてジャマイカのポートランド県事務所の防災課に派遣されました。この事務所は県全体の災害対応および防災に関する業務を担っていますが、人員不足のため地域ごとの細かな防災の取り組みが十分に実施できていない状況がありました。そこで、防災・災害対策隊員として京野さんが派遣されました。京野さんは、コミュニティ住民や県事務所職員を対象に、避難所運営に関するワークショップや防災計画の策定・改正、観光業従事者を対象とした事業継続計画に関するワークショップを行いました。帰国後は特別支援学校の教員として勤務するほか、同じ防災・災害対策の協力隊経験者とともに地域の防災ボランティア活動にも継続的に関わり、JICA海外協力隊として得た知見を生かしていると報告しました。活動の中で最も苦労したのは、カウンターパートと呼ばれる現地の活動パートナーとの信頼関係の構築です。副知事からどのように関係性を構築したか尋ねられると、頼まれたことはそれ以上の結果で返すように心がけたり現地語であるパトワ語であいさつしたりジョークを交えるなど日常業務の中で配慮したそうです。
下浦隼一さんは、野球隊員としてホンジュラスのチョルテカ県にある教育事務所に野球隊員として派遣されました。青少年の心身の健全な育成を目的に野球指導や地域の子どもが参加できる野球リーグの企画・運営を行いました。また、野球のほかに女子ソフトボールの普及にも尽力しました。下浦さんは、2年間の活動を経験して単に勝つことや負けることだけでなく、子どもたちや女性に対するスポーツの好影響やスポーツの持つ可能性を強く感じたそうです。そして、帰国後も日本から引き続きホンジュラスの女子ソフトボールを普及するべく奮闘中で、仲間とともに団体を設立し、代表としてさまざまな方の協力を得て本年3月にホンジュラス人の女子選手とコーチを招聘する予定であること、将来的にはホンジュラス女子ソフトボールチームのオリンピック出場を目指していると、今後の計画について話しました。
池﨑篤史さんは、JICA海外協力隊の派遣前に岡山県内の工場で乳製品の加工分析に携わっていました。その社会人経験を生かし、JICA海外協力隊の職種の中でも比較的珍しい「食品加工」隊員としてタイ北部のチェンマイにある畜産物研究開発センターへ派遣されました。配属先の要請は「日本の最先端の知識・技術を用いた研修」でした。当初は牛乳を使ってチーズを作っていましたが、実はチーズ製造時に排出され、一般的に廃棄される「乳清(ホエイ)」を「ブラウンチーズ」に加工することで、貴重な乳資源を有効活用することを試み、その商品開発に取り組みました。また、実習で抹茶アイスクリームや焼き芋の味など、日本人になじみのある味のアイスクリームを現地の酪農家や乳製品製造者、大学教授などに体験してもらいました。タイ語習得に力を入れ、来年からは再び元の活動先近郊で働く予定で、自分の活動がその後どうなっていくかを近くで見届けたい意向であることを報告しました。副知事からはこれまでにない発想を持ち込み、食品を無駄なく使うという意味で価値が高いことをされましたねと声をかけて頂きました。
3人はこれから、それぞれの人生で協力隊経験を生かしていきます。岡山県の皆さま、温かくお迎え頂きありがとうございました!
副知事へひとりずつ資料を使って報告
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