日本×ブラジル発のコマース・Fintech事業を展開するAndes Inc.はこのほど、シードラウンド・1st クローズにて、資金調達に成功したと発表した。これにより、エクイティでの資金調達金額は1億円を突破した。

Andes Inc.は、アジアから中南米への輸出に特化した貿易プラットフォーム「J-Planet」の運営など、日本×ブラジル発のコマース・Fintech事業を展開している。先日開催された「LAUNCHPAD SEED 2025 Powered by 東急不動産」では、「審査員賞 3位」「東急不動産賞 受賞」「オーディエンス賞 受賞」のトリプル受賞を果たし、審査員からも「世界の社会課題を解決しようとしているシードスタートアップが出てきていることにワクワクした」、「感動しました。今すぐ投資したいです」などのコメントが多数寄せられた。

このほど、「LAUNCHPAD SEED 2025 Powered by 東急不動産株式会社」で会った投資家と投資契約を締結し、シードラウンド・1st クローズにて資金調達を実施した。これにより、エクイティでの資金調達金額が1億円を突破した。


▲登壇者とスポンサーとの集合写真

Andes Inc.が運営する「J-Planet」は、アジアから中南米への輸出に特化した貿易プラットフォーム。中南米は世界でもっとも貿易プロセスが複雑で、無数の規制が存在する「難攻不落」の市場で、Amazonのようなプラットフォームを使おうとしても、ブラジルでは現地法人がなければFBA(現地倉庫)への納品自体が法的に不可能となっている。その現地法人を作ることも容易ではなく、ブラジルでは「ブラジル人」を代表に置くことが義務付けられており、日本企業が単独で進出することは極めて困難。強力な現地パートナーなしでは、Amazonでさえ販売チャネルとして機能しないという現状がある。

そこで、ブラジルに現地法人と強力なオペレーション基盤を持ち、日本とブラジルの両方にルーツを持つCEOが率いるAndes Inc.は、物流・規制対応・金融・マーケティングをすべて最適化。中南米の全ECモールからB2Bや大手ショッピングモールでの販売まで、販売チャネルを一気通貫で提供する。これにより、アジアのメーカーは「商品を預けるだけ」で、7億人規模の中南米市場へアクセス可能になる。

さらにAndes Inc.は、次に狙う領域として「Fintech」を挙げた。ブラジルの金融インフラは、国民的決済システム「Pix」の普及など、日本以上にデジタル化が進んだ先進市場だが、クレジットカード金利は年利400%を超えている。「インフラは整っているのに、金利だけが異常に高い」という巨大な歪みが存在しており、資金繰りや融資、後払い(BNPL)には莫大なニーズがあるとの見解を示した。


▲Andesブラジルの精鋭

Andes Inc.は、「J-Planet」を通じて企業や個人の「購買・取引データ」を蓄積しており、これを信用スコアとして活用できる。これに「日本から低金利で資金調達できる」という強みをかけ合わせることで、現地の高金利に苦しむ層に対し、圧倒的な差別化を実現できるとしている。中南米は、エネルギー、宇宙、スポーツ、クリプト、アグリテックなど、チャンスの宝庫であるとし、まずは貿易と金融で盤石な土台を築き、あらゆる領域へ参入していく考えを示した。

社名「Andes」の由来は南米大陸のアンデス山脈で、その東には、大河・Amazonが流れているとし、「Amazonを超える価値を創造する」をビジョンに掲げ、世界進出を目指す。