(CNN) フィンランドとエストニアを結ぶ重要な海底通信ケーブルが12月31日に損傷したことを受け、フィンランドは船舶1隻を拿捕(だほ)し、乗員を拘束した。当局が明らかにした。
フィンランド警察は声明で、ケーブルを損傷させた疑いのある船舶はフィンランド領海に錨(いかり)の鎖を降ろした状態で発見されたが、損傷が起きた場所はエストニア領海内だったと明らかにした。警察はその後、この船をセントビンセント・グレナディーン籍の貨物船と特定した。
フィンランド国家警察の長官は31日午後の記者会見で、船の乗員14人全員を拘束したと説明。船員の国籍はロシアやジョージア、カザフスタン、アゼルバイジャンだと付け加えた。
こうした事案は近年、頻度が増えており、破壊工作の結果との疑いが強まっている。これを受けて北大西洋条約機構(NATO)は昨年、重要な海底インフラの防護強化に特化したプロジェクトを立ち上げた。

記者会見を行うフィンランド国家警察の長官=12月31日、ヘルシンキ/Kimmo Penttinen/Lehtikuva/AFP/Getty Images
船舶追跡サイト「マリーン・トラフィック」によると、拿捕された貨物船は30日にロシア・サンクトペテルブルクの港を出港し、イスラエルのハイファへ向かっていた。
バルト海では2023年以降、少なくとも10本の海底ケーブルが切断や損傷の被害に遭っている。北欧やバルト諸国、欧州連合(EU)の一部の当局者はロシアを名指しし、専門家の言う「ロシアの対西側ハイブリッド戦争」の一環とみられると指摘している。
ロシアは一貫して関与を否定しているが、過去に海底インフラを損傷させた船の一部については、ロシアとのつながりが確認されている。
