総合格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」が、12月31日(水)の大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催されている。
年末の風物詩となった大晦日RIZINだが、今回は2015年にはじまったRIZINとして節目の10周年の最後を飾るまさに“大トリ”と呼ぶに相応しい対戦カードがラインナップ。
総合格闘家/YouTuber/実業家である朝倉未来選手が、現フェザー級の絶対的王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手と激突。朝倉選手にとって3度目のベルト挑戦がメインカードだ。下馬評では圧倒的な不利が予想される中、今後のRIZINを占う上でも注目必至だろう。
「RIZIN師走の超強者祭り」対戦カード ©︎RIZIN FF
ほかにも、RIZIN史上最多となる5度目の王座防衛を成し遂げた現ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ選手がイルホム・ノジモフ選手と対決。
さらに、フライ級タイトルマッチの扇久保博正選手vs.元谷友貴選手、バンタム級タイトルマッチの井上直樹選手vs.ダニー・サバテロ選手、女子スーパーアトム級タイトルマッチの伊澤星花選手vs.RENA選手と、複数のタイトルマッチに加え、見どころの多い試合が用意されている。
この記事では、年末に繰り広げられる「RIZIN師走の超強者祭り」の全15試合(第9試合の斎藤裕選手vs.YA-MAN選手は中止)の試合結果を、随時更新でレポートしていく。
第1試合:芦澤竜誠✕ vs. ◯ジョリー
芦澤竜誠 vs. ジョリー
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)※バンタム級
結果:芦澤竜誠✕ vs. ◯ジョリー ※1R25秒一本
第1試合はバンタム級の一戦。9月の「RIZIN.51」で梅野源治選手に敗戦した芦澤選手にとっては、復帰戦となるMMA6戦目。対するジョリー選手はアマチュア修斗での試合経験を持つ。「BreakingDown」で名を上げ、ついにRIZINデビューを飾るファイターだ。
1R開始と同時に、いきなり両手をブン回しながら突っ込むジョリー選手。芦澤選手と共に、クリンチ気味に倒れ込む。そこからすぐさまヒールフックを狙いに行くジョリー選手。なんとか芦澤選手はエスケープをするも、続けざまにジョリー選手は芦澤選手の左腕を取りにいく。体を回転させて対応する芦澤選手。しかし完全に腕十字でロックされ、ここで芦澤選手がタップ。
「BreakingDown」出身のジョリー選手がまさかの柔術の連続攻撃で番狂わせを起こし、1R25秒で圧巻の一本勝利を果たした。
第2試合:雑賀“ヤン坊”達也◯ vs. ✕“ブラックパンサー”ベイノア
雑賀“ヤン坊”達也vs.“ブラックパンサー”ベイノア
RIZIN MMAルール:5分3R(73.0kg)
結果:雑賀“ヤン坊”達也◯ vs. ✕“ブラックパンサー”ベイノア ※2R32秒KO
PANCRASE出身のヤン坊選手は11月の「RIZIN LANDMARK 12 in KOBE」で、カザフスタン出身の新鋭ストライカーであるヌルハン・ズマガジー選手に一本負け。対するベイノア選手は現在4連勝中。RIZINでの敗戦が続いた2023年に渡米後、MMAファイターとして力をつけ、北米の団体で活躍中だ。
1R。互いに距離を調整しつつ、先にヒットを当てたのはヤン坊選手。ベイノア選手がふらつく。そのまま美しいコンビネーションをボディに突き刺す。ベイノア選手もサークリングで逃げるが、そこも追撃で逃がさない。互いに打撃に一長の利を持つ選手だが、撃ち合いではヤン坊選手がかなり優勢か。プレッシャーをかけ続け、ベイノア選手をリング際に追い込むも、ここでヤン坊選手の頭がベイノア選手に当たってしまう。ヘッドバッドの反則で一時試合中断。
試合再開。打撃では不利とみたベイノア選手がタックル。しかしヤン坊選手もテイクダウンディフェンス。スタンドで組み合う。ここは離れるベイノア選手。ヤン坊選手の中距離の打撃がベイノア選手を襲う。ベイノア選手は距離を詰めて戦いたいところ。近距離での激しい打ち合い、ヤン坊選手のパンチがベイノア選手にクリーンヒット。明らかにダメージを負うが戦意は喪失していない。再びサークリングで時間を稼ぐベイノア選手。最後はコーナー際で組み合って終了。ヤン坊選手が打撃でペースを握った第1Rとなった。
2R。やはりパンチの交錯ではヤン坊選手が優勢。プレッシャーをかけ続け、サークリングで呼吸を整えたいベイノア選手を逃がさない。するとヤン坊選手が左ハイキックを一閃。パンチでの攻撃が主だった展開からか、この攻撃を予期していなかったベイノア選手、もろに側頭部にヒットしてダウン。ここで試合終了。
ヤン坊選手が2R32秒で見事なKO勝利を飾った。ベイノア選手は試合終了後も悔しさを我慢できない様子だった。
第3試合:篠塚辰樹◯ vs. ✕冨澤大智
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智
RIZIN MMAルール:5分3R(57.0kg)※フライ級
結果:篠塚辰樹◯ vs. ✕冨澤大智 ※2R3分22秒TKO
2023年の大晦日「RIZIN.45」で対戦したストライカーの両者が再び激突する。キックボクシングルールだった2年前は篠塚選手が巧さを見せて完封勝利。その後両者はMMAでの戦績を積み重ね、冨澤選手は3戦2勝、篠塚選手は1戦1勝と、経験値では冨澤選手が上回るが再戦の行方は。
第1R開始、すぐさまテイクダウンを狙いにタックルを試みる冨澤選手。しかしそれを予期していたのか、篠塚選手はしっかりとディフェンス。間合いを取り、篠塚選手の距離に。蛇にようにじりじりとタイミングを狙う篠塚選手。素早いジャブを繰り出す。インローで応戦する冨澤選手。パンチと見せかけて組み付くことに成功する冨澤選手。コーナー際に追い込む。しかし展開がなくブレイク。
再び打撃戦になり、篠塚選手の右の強打が冨澤選手にクリーンヒット。ダウン。すぐさま立ち上がるが、冨澤選手の表情からは焦りを感じさせる。なんとかテイクダウンしたい冨澤選手だが、篠塚選手は間合いでタックルや組み付きを外す。ラウンドの終わり際には左フックも効かせ、第1Rは篠塚選手が圧倒。
第2R。またしても組み付く冨澤選手だが、篠塚選手はコーナーを上手く使い倒れない。じりじりと間合いを制しながらショートフックを繰り出す篠塚選手。表情には笑みと余裕が浮かんでいる。ワンツーを受ける冨澤選手だが、そのまま組み付いて引き込む。しかし寝技には応じない篠塚選手がすぐに立ち上がる。
次はコーナーに追い込むもブレイク、攻撃の手段がなくなった冨澤選手。すると篠塚選手が一瞬のスキを見逃さず、冨澤選手のワンツーに鮮やかな右のショートフックをカウンターで一閃。そのままレフェリーストップ。
篠塚選手がMMAへのたしかな努力とストライキングの才能を感じさせ、2R3分22秒でTKO勝利を飾った。

KAI-YOU編集部_ストリートカルチャー部門
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