(CNN) ロシアは30日、サンクトペテルブルクの南に位置するノブゴロド州でプーチン大統領の公邸を狙うドローン(無人機)攻撃が発生したとの主張を繰り返した。クレムリン(大統領府)のペスコフ報道官はこれについて、「ウクライナ紛争の平和的解決を促すトランプ米大統領の努力を妨害する」ことを狙った「テロ攻撃」だとしている。
ロシアの主張は、ウクライナが無人機数十機でプーチン氏の公邸の一つを攻撃したというもの。裏付けとなる証拠の提示を求める声が上がっているが、クレムリンは応じていない。
トランプ氏はこのところ、ウクライナとロシアの和平交渉を前進させるべく取り組みを重ねているものの、双方の隔たりはなお大きい。
トランプ氏によると、プーチン氏から29日の電話で攻撃があったと告げられたという。トランプ氏はプーチン氏の言葉をそのまま受け取る姿勢を示唆したものの、その後、攻撃が実際に起きていない可能性があることも認めた。
一部の西側政府や独立系のアナリストは、ロシアの主張に疑問を投げかけている。
ノブゴロド州はロシア北西部の州。この地域の住民からは、攻撃が起きたとされる時間帯にドローンの活動を目撃したとの報告は寄せられていない。
攻撃を受けたとされるバルダイの大統領公邸は厳重な警備が敷かれた施設で、バルダイ湖の湖畔に位置する。
SNSにも攻撃の動画は投稿されていないが、これはロシアのウクライナ国境から離れた地域で大規模攻撃が実施された場合としては異例だ。

モスクワでの会議に出席するロシアのラブロフ外相=24日/Russian Foreign Ministry/Anadolu/Getty Images
ウクライナのゼレンスキー大統領は無人機攻撃の主張について、ロシアによる「完全な捏造(ねつぞう)」だとして直ちに退けた。
ウクライナのシビハ外相は30日、「丸1日近く経過したが、ロシアはウクライナによる『プーチン氏公邸への攻撃』があったとの主張について、それらしい証拠をいまだに示していない」と述べた。
シビハ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「そして示せないだろう。なぜなら存在しないからだ。そんな攻撃は起きていない」と指摘している。
