2025/26SOMPO WEリーグは年内最後の試合開催日。第14節が2025年12月20日に開催されました。首位のINAC神戸レオネッサを追う三菱重工浦和レッズレディースはアルビレックス新潟レディースを浦和駒場スタジアムに迎え3−1で撃破しました。

三菱重工浦和レッズレディース
強さを見せつけた3得点
電光石火の得点で試合の主導権を握り、最後まで離しませんでした。

川澄奈穂美選手は、試合後の取材で榊原琴乃選手をとても高く評価していた
勝負し、前に進む意識で差を付けた先制点
先制点は3分。一対一を3つ勝利しボールが素早く前進。アルビレックス新潟レディースが高く設定したディフェンスラインの裏に走った丹野凜々香選手が島田芽依選手からのパスを受け決めました。

島田芽依選手
駆け引きの巧さが光る島田芽依選手の追加点
2点目は54分。右サイドから、タンチュリエ ローリー選手が余裕を持ってクロスを入れ、島田選手がスライディングしながらシュート。これはゴールキーパーの久野吹雪選手に阻まれますが、跳ね返りをゴール隅にコントロールしたシュートで決めました。
島田選手は得点王争い2位の8得点目。日頃のトレーニングではワンタッチでのゴールやゴールキーパーのタイミングをずらすことを意識し、相手が嫌なシュート打とうと考えてきました。そのため、今回のディフェンダーと併走して走り込んだシュートでも、一瞬の駆け引きがありました。
「ゴールキーパーが左に寄ると思ったので、右に打ったのですが、ちょうど当たってしまいました。こぼれてきてくれて良かったと思います。」
強みを見つめ直す三菱重工浦和レッズレディース WEリーグ・タイトル獲得へリスタート
両ワイドの関係性が素晴らしいダメ押し点
3点目はタンチュリエ ローリー選手がドンピシャでゴールネットに突き刺しました。左ワイドの丹野選手が入れた速くて弧を描く弾道のクロスに右ワイドから走り込んで決めました。丹野選手はゴールの瞬間に片膝を突いて両手を大きく広げて喜びを表現。快心のクロスでした。タンチュリエ ローリー選手はWEリーグ初ゴール。チームメイトが集まり盛大に祝福しました。
堀孝史監督は監督会見で、その意味を話しました。
「ローリーは貢献度が高いけれど少し数字が伴っていないと選手たちも感じていた。今日は得点したときに皆が喜んでいる。そういうチームの関係性も素晴らしいと思います。」
三菱重工浦和レッズレディースで躍動する背番号20番台 丹野凜々香選手と櫻井まどか選手の前後関係
一対一で劣勢に回ったアルビレックス新潟レディース
対するアルビレックス新潟レディースは新堀華波選手が1点を返しました。橋川和晃監督は、冬のコンディション作りが試合に影響したことを明かしました。
アルビレックス新潟レディースの挑戦2025/26 川澄奈穂美選手、滝川結女選手、山本英明社長が語る突き抜けた部分と期待する部分
「先週・今週と、雪やインフルエンザで苦しい中でも、選手が最後まで勇敢に戦ってくれたことはすごく評価したいですし感謝したいと思っています。ただ、クオリティは、得点、勝利の決定的な差になりました。」
特に、強調したのは一対一の戦い部分でした。

新堀華波選手
INACは結局勝つ。やり続けるしかない
キャプテンを務める高橋はな選手は「ボールの回収率」の高さを勝因に挙げました。
「先制点を早く取れたことが大きかったと思います。皆が集中していて、ボールの回収率がすごく良かったと思う。一つひとつのプレーの質で少しずつ相手を上回れたことによる結果だと思います。」

高橋はな選手
トレーニングでは精度と強度にこだわってきました。一時は開いた首位との勝ち点差を縮めることができました。ただ、優勝争いについて聞いてみると、冷静な答えが返ってきました。
「自分たちは、とにかくやり続けることかと思います。INACは結局は勝つので(笑)自分たちも勝ち続けなければならない。そこに本当に集中して年明けもやっていきたいと思います。」
三菱重工浦和レッズレディースは、INAC神戸レオネッサと勝ち点差3の2位でウィンターブレイクを迎えます。
(取材:2025年12月20日 石井和裕)
