どーも、鈴木優作です。
先日、X(旧Twitter)で議員向け研修に関するポストをしましたが、少し補足させてください。
先日、議員向けに行われた『SNS時代の政治倫理とインターネットリテラシー』という弁護士講師による研修会に参加しました。
周囲からは「学びになった」という声も聞こえてきますが、私は正直、かなりの「恐怖心」と「絶望」を感じました。…
— 鈴木 優作 (@yuu_misato) November 29, 2025
誤解のないようにお伝えすると、私は研修そのものを全否定しているわけではありません。「政治倫理に関するリテラシー向上」という文脈においては、法的な視点やリスク管理など、非常に勉強になることが多い内容でした。
ただ、私がどうしても賛同できなかったのは、そこで語られた「SNSやインターネット」の定義があまりに一面的だったことです。
研修では、「SNSやインターネットは公然と全ての人に触れる媒体だから気をつける必要がある」という前提で話が進みました。
しかし、これは究極な仮説でありますが、
このようなSNSやインターネットの活用をすることもできます。
例えば、
SNSを鍵アカウント(非公開)にしてフォロワーをつけない。
あるいは、パスワードをかけたサイトに、自分だけの記録を残す。
健康管理アプリで自分の体調を記録する。など
こうした「クローズドな状況」の中で、SNSやインターネットも活用できる中で、SNSやインターネットは単なる「公然の演説台」ではなく、もっと個人的で、多様な「生活空間」でもあります。
そのような現状がある中で、「SNS時代のインターネットリテラシー」という大きな主語で、一律に法的リスクを訴求する内容には違和感を覚えました。
これがもし、「公然な発言に対する政治倫理」というタイトルであれば納得がいきます。
しかし、『SNS時代の政治倫理とインターネットリテラシー』というタイトルで、インターネットの多様な側面を無視して「リスク」だけを強調することは、誤った概念を植え付け、現役世代や未来世代が暮らすこの三郷市の市政の意思決定に悪影響を及ぼす危険性を感じたのです。
そうした「SNS=リスク」という刷り込みが、今の政治にどう影響しているか。
「SNSの声なんて、気にしなくていい」
「匿名で言いたい放題言っているだけだ」
未だにそんな空気を感じることがあります。SNS上の意見を「ノイズ」や「悪意」として切り捨ててしまう風潮です。
先日の研修で感じた「リスク回避のために、批判的な声とは距離を置くべき」というような空気感に対し、私が強烈な違和感と危機感を抱いた理由はここにあります。
なぜなら、SNSの向こう側にいるのは、決してリスクでもロボットでもないからです。この街で暮らし、働き、悩み、喜びを感じている、紛れもない「一人の人間」だからです。
私のフォロワーさんの中には、もちろん三郷市民の方もいれば、匿名で市政を見守る市民の方、そして現役の行政職員の方もいます。
時には、「元職員だった」という方からDMをいただき、現場を知る人ならではの貴重なご意見を頂戴することもあります。
また、私の公式LINEには、
日々こんな声が届きます。
「今までSNSで声を拾ってくれる議員さんがいなかったから、ありがたい」「ここなら、気軽に声を上げられる」
リアルな場では、しがらみや立場があって言えないことでも、匿名性のあるSNSや、個別のLINEだからこそ言える「本音」があるのです。
これを「悪」や「リスク」と定義して切り捨ててしまった時、一体誰の声が消されてしまうのでしょうか。
それは、仕事や子育てに追われ、平日の昼間に役所や議会へ足を運べない「現役世代」の声です。
そして、これからの三郷市を担っていく「未来世代」の声です。
最近では、片山さつき大臣が内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の中で下記のような発言をされ、話題になりました。
問)意見募集についてはどのようにお考えしょうか。
答)意見募集はやっぱりネットが、一番SNSの中で大きいものとしてはXかなと思うんですけれども、私は最初大臣として、担当大臣ですから自分のXに載せてもいいと思うんですが、組織のアカウントを立ち上げて、それを私の下に貼れば、うちは41万人あるので、官邸さんのもありますから、それで広げれば、あと皆さんにもお知らせして、ここにどんどん、きっと山ほど文句があるでしょうから入れてくださいと言ってくだされば、かなりのものが来ると思いますし、実際もうかなり話題になっていますよね、それがどうかということは別として。だから今のところ考えているのはXを使った、SNSを使った募集を最初に導入の部分は私自身も手伝いますが、この部屋の名前をきちっと決めて、そのアカウントをつくって、そこに集めていくのがよろしいんじゃないかと思いますけど、これも来週連絡会議を開くときに詰めてやっていきたいと思っています。
財務省
片山財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和7年11月25日(火曜日))から抜粋
https://www.mof.go.jp/public_relations/conference/my20251125.html
国政レベルでも、SNS上の世論を無視できない、むしろ積極的に汲み取るべきだという流れは加速しています。
私は選挙の際、「現役世代の声を市政へ」というコピーを掲げ、多くの方から信託をいただきました。その私が、現役世代が最も多く利用し、生活の一部となっているSNSという場を否定することはできません。
SNSの批判する人は「悪」である。
そうやって耳を塞ぐことは、私自身はこの街の未来に対してあまりにも不誠実であり、危険な態度だと思います
顔が見えないから聞かないんじゃない。
顔が見えないからこそ吐露できたその「痛み」や「願い」に、想像力を働かせて寄り添うこと。
そして、SNSというカルチャーの流儀に乗っ取って対話をすること。
とこんな発信をしましたが、決して「SNSの全てが正しく、SNS以外の考えが間違っている」と言いたいわけではありません。これまでの伝統的な手法や、対面でのやり取りの重要性も十分に理解しています。
もちろん、僕自身も画面の中だけで完結しているわけではありません。
実際に現場へ足を運び、膝を突き合わせて、温度感のある言葉を直接お聞きする時間も大切にしています。
その上で、SNSという新しいカルチャーが台頭してきている今だからこそ。
今までのもの新しいもの。リアルとネット。
「どちらの視点も持った上で判断すること」こそが、これからの政治家に必要な本当の意味での「良識」だと、私は考えています。
皆様の考えがあればお気軽に声を寄せてください!
