先日、紅葉の季節で賑わう京都に友人3人と滞在することに。分刻みの仕事に追われる友人たちとは、日程を合わせるだけでもうヘトヘト……。行列に並ぶのも得意ではない私たちの旅の目的が紅葉でも観光でもなく、花より団子、京都食い倒れ旅になることは必然でした。

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そんな今回滞在先に選んだのは、築100年の町家を現代の感覚で再編集した一棟貸しの宿「ACOA House Nijo」。名前の通り二条駅から徒歩10分程に位置し、観光地の喧騒と距離があるため静かでゆっくりしたい大人たちにはぴったり。

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元の家屋の柱や梁を生かしつつ、リノベーションによってコンテンポラリーな空間に。1Fはリビング、ダイニング、キッチン、バスルーム他、2Fはベッドルーム。

室内は京都で活動する作家たちとのコラボレーションによる、和の素材感を重視した空間作りに。床には炭を混ぜた左官仕上げを用い、大きなキッチンは和紙作家のハタノワタルによる和紙で包み込まれたデザインで、シックながら温かみのある空間に。中央のリビングには、YOKOYAMA TATAMIの黒畳が敷かれ、古民家=ノスタルジーという発想を裏切るような、静かでモダンな雰囲気が漂っていました。

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Simmonsのダブルベッドが4台並ぶベッドルーム。ホテルのような仕切りがなく、暮ら氏の余白が広がっているような感覚。

外には小さな庭と外風呂が用意され、なんと湯船の隣にはサウナが! 宿に到着早々このお庭でお茶をしていると、ようやくゆっくりとした時間が流れ始めました。

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四季を感じられるコンパクトな庭はリビングと地続きで、開けっぱなしにしてリビングにいる友人とシームレスに会話ができるのも嬉しいポイント。

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先に到着してチェックインを済ませてくれたワイン好きの友人は、持ち込んだワインで一息。次に到着した子はサウナへ直行。夕暮れの時間帯に各々が自由に過ごせる宿は意外に少なく、まるで友人の自宅に遊びにきたような不思議な感覚。

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右手には広々としたシャワー室と、奥には露天風呂を完備。左手にはコンパクトながら2名同時に入ることができるサウナも。

全員が揃った16:00には、予約していた1軒目のビストロに。その後3軒を巡り、宿に戻ったのは深夜。お風呂に入ってゆっくりすると思いきや、一枚板のテーブルに出されたのはPC。ワイン片手にほぼ全員が作業を始めて、気付けば朝日が見えてきそうな時間帯に。ゆっくりするどころか、むしろ刺激を受けて生産性が上がったような気さえしました。

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一枚板のテーブルは大勢で食事をするにも、PCを開いて作業するのにもぴったり。

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宿に完備されたレコードは、京都のストリート・カルチャーの発信地として知られる「Jazzy Sport Kyoto」セレクトによる贅沢なラインナップ。

観光地へのアクセスは申し分ないのに、都心付近とは思えぬほど静か。何度訪れても魅力が褪せない京都だからこそ、観光ではなく、拠点と呼べる宿で気の置けない友人たちと美味しいものを食べて語らい合う時間が、かけがえのない瞬間なのかもしれないと痛感しました。