ギリシャのミツォタキス首相は21日、ウクライナでの戦争の終結に向けた米国とロシアの協議について、欧州の首脳らには正式な説明が行われていないと明らかにし、一部の提案内容には問題があると指摘した。

  同首相はシンガポールで開かれた「ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム」でブルームバーグ・ニュースのジョン・ミクルスウェイト編集主幹のインタビューに応じ、報道されている和平案には「ウクライナが領土を放棄するという点でかなり問題がある」部分が含まれていると語った。

  「われわれはウクライナ抜きに合意が成立することはあり得ないと明確にしている」と述べ、「欧州の将来の安全保障体制を巡るいかなる議論にも欧州が関与する必要がある」と強調した。

  ギリシャ経済の見通しについては、今後1年半は楽観的との見方を示し、「ギリシャはここ数年で極めて顕著な復活を遂げたと考えている。ギリシャ危機が過去のものとなったことを証明した」と話した。

Kyriakos Mitsotakis

ミツォタキス首相

Photographer: Lionel Ng/Bloomberg

  ギリシャ経済は欧州の多くの国を上回る成長を示しており、域内で財政黒字を達成している数少ない国の一つとなっている。主要格付け会社はいずれもギリシャを投資適格級に引き上げ、財政規律をその主因として引き続き格上げを進めている。

  ミツォタキス首相によると、欧州南部は現在、ドイツやフランスといった経済大国よりも好調だという。政治面でも、欧州各地で極右勢力の影響力が強まる中、ギリシャは穏健派が政権を維持できることを示していると述べた。

  ただし、欧州経済の行方は引き続き相互に深く結び付いているとし、ギリシャの成功も独仏といった大国の健全さに一部依存していると説明。「ドイツやフランスの景気が振るわなければ、ギリシャ経済にも必然的に影響が及ぶ」と警戒感を示した。

原題:Greece PM Calls Parts of Peace Plan Over Ukraine ‘Problematic’、Greek Rebound Shows Europe’s South Outpacing North, Premier Says (抜粋)