撮影:今村拓馬撮影:今村拓馬

沖縄で1000人規模の経営者が集まるビジネスカンファレンス「ASTEEDA Executive Salon(アスティーダエグゼクティブサロン) 2025 in okinawa」。

その主催者が、沖縄発のプロ卓球チームを運営する、琉球アスティーダスポーツクラブ(沖縄県中頭郡)会長の早川周作氏だ。

同氏はなぜ沖縄や卓球の活性化に情熱を注ぐのか。来年には、47都道府県を行脚する計画も立てているというが、その先に見据えるものとは何なのか。

一見、脈絡がなさそうな活動の裏にあるものに迫った。

【読者限定・参加費75%オフ】今年最後の大型ビジネスカンファレンス「アスティーダエグゼクティブサロン」沖縄でビジネスが動く理由 | Business Insider Japan

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壮絶な境遇で芽生えた「思い」

秋田県で生まれた早川氏。実家は建設業を営んでいたが、大学受験直前に家業が倒産し、父親が蒸発。アルバイトで学費を貯めて進学したものの、行政からの支援は乏しかった。

強い地域や人々にばかり社会基盤が集まり、弱い地域、弱い人とのギャップは広がるばかりだと感じ「社会を変えたい」と思ったという。

提供:アスティーダエグゼクティブサロン提供:アスティーダエグゼクティブサロン

そうした思いから、羽田孜元首相の私設秘書となり、民主党公認候補として第44回衆議院議員総選挙へ出馬するも、鳥取県第1区において石破茂氏の次点で落選。

その後は、経営者としてベンチャー企業を対象とした異業種交流会を運営するほか、企業顧問などを務めてきた。背景には、日本の99%を占める中小企業を元気にしたいという思いがあった。

転機になったのは2013年の沖縄移住だ。2018年には、卓球のプロリーグであるTリーグに参戦する「琉球アスティーダ」や会員制経営者コミュニティ「アスティーダサロン」等を運営する琉球アスティーダスポーツクラブを設立した。

なぜ「沖縄」で「卓球」だったのか

第二次世界大戦末期に国内最大の地上戦が行われた沖縄。悲しい歴史とともに、今もなお多くの軍事防衛拠点が残ったままだ。

「沖縄にはある種の諦観がある。それを払拭したかった」と早川氏は話す。

「沖縄を中心にした地図を見れば分かる通り、沖縄は東アジアの中心です。防衛の拠点でもあり、物流の拠点でもある、宝のような島です。単なる観光地ではない魅力があるはずなのですが、大きな抗えない流れに押しつぶされそうになった過去から、がんばっても無理だと諦めてしまうところもあるように感じます」(早川氏)

引用:沖縄県ホームページ引用:沖縄県ホームページ

琉球アスティーダは中城村(なかぐすくそん)という人口2万人の小さな村の家賃4万8000円のマンションの1室をオフィスにしている。早川氏は「沖縄のこんな町からでも日本一を目指せるんだと思ってもらいたかった」という。

では、なぜ「卓球」だったのか。

実は琉球アスティーダのオーナーを打診されたとき、卓球に関する知識は全くなかったそうだ。だが、卓球はボールとラケットとテーブルがあればできる、初期投資の少ないスポーツで、誰もが気軽に始められることを説明され、打診を即受諾したという。

提供:アスティーダエグゼクティブサロン提供:アスティーダエグゼクティブサロン

琉球アスティーダは2020-2021シーズンのTリーグで日本一を達成、2021年3月30日には琉球アスティーダスポーツクラブがTOKYO PRO Market(※)に上場。沖縄でも日本一になれること、ビジネスとしても成り立つことを証明してみせた。

※東京証券取引所が開設するプロ投資家向け市場

弱さに目を向けて、公平なチャンスを

コロナ禍にも琉球アスティーダは抗った。

チームスポンサーやチケット収入が落ち込む中、バルなどの飲食事業に加え、かつて携わったベンチャー企業の異業種交流会のノウハウを活かし、ビジネスサロンを展開。その拡大版として年に1、2回行われるビッグイベント「ASTEEDA Executive Salon(アスティーダエグゼクティブサロン) 2025 in okinawa」にもつながった。

同社は現在、政策提言活動を開始している。

撮影:今村拓馬撮影:今村拓馬

「中小企業やベンチャー企業などの声に耳を傾け、その課題を解決するために政策や法律を変えることが自分の役割だと考えるようになりました」(早川氏)

将来的に、経営者が集まって政策を作り、国に提言できるような流れを作りたいという。

目指すのは「失敗した人間にチャンスが与えられない環境を変える」こと。海外では失敗した人間が評価され、挑戦することが重視されている一方、日本において優秀な起業家が育たない背景には、挑戦する人間の能力を活かしきれていない現状があると考えている。

来年には、47都道府県を回る計画がある。地方に眠っている文化や資源を発掘し、東京一極集中ではなく地方にチャンスを与える構図を作ることが今の日本に最も必要だと考えていると話す。

また、来年1月からはYouTube番組「首長TV」を開始し、各自治体の首長と対談することで地域の課題を抽出していく予定だという。

年内最後の大型ビジネスカンファレンス提供:アスティーダエグゼクティブサロン提供:アスティーダエグゼクティブサロン

取材を通じて分かったのは、早川氏は、従来「弱い」とされているところに目を向けて、公平にチャンスを作ろうとしていることだ。

来年の活動にも注目だが、その前に今年最後の大型ビジネスカンファレンス「ASTEEDA Executive Salon(アスティーダエグゼクティブサロン) 2025 in okinawa」が行われる。

ロッテホールディングス社長の玉塚元一氏、みずほフィナンシャルグループ CBDOの中馬和彦氏、フィナンシェの國光宏尚氏、morichの森本千賀子氏、プログリットの岡田祥吾氏など、多数の経営者が登壇予定。

来年の飛躍を誓うビジネスパーソンはぜひ注目してほしい。

【イベント概要】

期間:2025年12月4日(木)〜6日(土)

場所:沖縄・宜野湾コンベンションセンター

参加対象:経営者・CXO・経営幹部、大手企業の幹部・新規事業担当者、VC・金融機関、行政関係・地方自治体など、特定の参加条件を満たした企業・担当者。

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