J3リーグ第36節 FC岐阜 2(1-0)0栃木FC
14:03キックオフ 岐阜メモリアルセンター長良川競技場 入場者数 5828人
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勝てばJ2自動昇格権獲得、J3優勝に向けても大きな一歩を進めることができる栃木シティだったが、リーグ13位の岐阜に完敗を喫した。

選手たちにプレッシャーや緊張はなかったと、今矢直城監督も選手も口を揃える。だが、ボールへの寄せで岐阜に後れを取り、セカンドボールの回収もままならず、持ち味である前線からのプレスもなかなか嵌らない。ペースを握れないまま岐阜に先制点(23分、川本梨誉)を許し、栃木Cは苦戦を強いられた。

ハーフタイムでも改善は見られず、後半も岐阜にペースを握られたまま、追加点(68分、オウンゴール)を決められて万事休した。中盤での戦いを栃木に制され、余裕を持ってボールを保持できなかったことが敗因だが、試合後は今矢も選手たちもサバサバした表情だった。

「敗戦を引きずらないのが栃木Cの持ち味」と今矢は言う。だが、彼も認めるように、次戦に向けてチームの再構築は不可欠。そうでなければ戦えない。チームの真価が問われるところである。

一方、岐阜は首位の栃木相手に会心の勝利だった。この試合のために用意したゼロトップシステムが機能し、栃木のプレスを巧みに回避した。強度の高さも保ち続け、最後まで隙のない戦いぶりだった。このレベルのゲームをいかにすれば続けていけるか。そのために選手たちが、共通理解と自信をどこまで深めていけるかが、来季に向けての課題になるのだろう。

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。