「こども音楽館 第2巻 どうぶつのカーニバル」=1969年刊(文・筒井敬介、学習研究社)

「ごろりん ごろん ころろろろ」=「おはなしチャイルド」1983年3月号(作・香山美子、チャイルド本社)

「どんくまさんの かわのたび」=「こどものせかい」1982年11月号(文・蔵冨千鶴子、至光社)

「どうぶつえんの おじさんたち」=「学研のがくしゅう絵本 社会シリーズ」(1969年、学習研究社)

「こりすの えんそく」=「こどものせかい」1960年6月号(至光社)

「ほそい め まるい め」=「よいこのくに」1966年9月号(学習研究社)

「どうぞのいす」=「おはなしチャイルド」1979年11月号(作・香山美子、チャイルド本社)

(写真 全7枚)

 見れば自然と頰が緩むようなかわいらしい動物たちの絵。しかしよく見ると、体の形や顔の表情に動物ごとの特徴がよく現れている。ロングセラーの絵本「どうぞのいす」の挿絵などで知られる広島県安芸高田市出身の絵本画家、柿本幸造さん(1915~98年)の描く動物に着目した展示が7日、広島市中区のひろしま美術館で始まる。

 「生誕110年 柿本幸造 どうぶつ大集合」。柿本さんの絵本原画など約3千点が昨年、同館に寄託されたのを機に企画された。初公開を含む約140点を展示する。

 50~60年代の初期作は、くっきりとした色使いやデザイン的な絵づくりが際立つ。「どうぶつえんの おじさんたち」(69年)のひとこまは、一面の明るい空色が背景。横に並んだダチョウが3匹、首をすっと伸ばした構図が目を引く。遠景との対比も鮮やかだ。

 若い頃に製図の仕事で培った観察眼は、初期から後年まで一貫して生きている。「ほそい め まるい め」(66年)で獲物を狙うネコは、暗闇に目をらんらんと輝かせ、鋭い爪をむき出しにしている。人気シリーズ「どんくまさん」の主人公のクマも、ほのぼのとした表情ながら体が大きい。どこかリアルだ。

 動物たちの暮らす豊かな自然の描写も見逃せない。「どんくまさんの かわのたび」(82年)では画面を横切る川に沿って、赤や黄に紅葉した木々が柔らかく映える。

 中国新聞社などの主催で、12月7日まで。月曜休館(11月24日は開館、翌日休館)。(福田彩乃)

◆開館時間 午前9時から午後5時まで。入館は閉館の30分前まで

◆入館料 一般1500円(20人以上の団体は1300円)大学生千円(同800円)高校生以下無料。65歳以上1300円(要証明)。障害者手帳を持つ人は本人と同伴者1人が無料

​◆ひろしま美術館☎082(223)2530

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