公開日時 2025年10月28日 05:00

軽便鉄道 疑似運転 当時の沿線風景3D再現
沖縄県鉄道シミュレータで沿線風景を追体験する女の子=25日、那覇市の県立武道館

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琉球新報朝刊

 IT企業のあしびっとワークス(中城村、藁科邦利代表)は、戦前の沖縄を走っていた軽便鉄道を3D映像にした「沖縄県鉄道シミュレータ」を開発した。当時の資料で再現した沿線風景の中、レバー操作で運転シミュレーションを体験できる。24~26日まで、那覇市の奥武山公園と県立武道館で開催された沖縄の産業まつりで展示した。
 軽便鉄道は1914年に那覇~与那原(与那原線)を結ぶ路線として開業。嘉手納線や糸満線が加わり全長約48キロで、サトウキビの運搬や県民の足として親しまれた交通網だった。沿線には人々の生活文化が育まれていた。
 沖縄国際大南島文化研究所特別研究員の喜納大作さん監修のもと、地図や線形データ、写真や証言を用いて鉄道や沿線風景を再現。同社が県外の鉄道会社向けに開発する運転士向け教材ソフトのノウハウを生かした。実際に運行されている鉄道の路線と車両を3DCGで再現する技術だ。
 産業まつりでは、子どもたちが古波蔵~那覇の1区間をシミュレーションした。約2分の走行で、駅や沿線に建つ家々、行商の女性、通学する子どもたちなどが映され、当時の生活感を追体験した。
 2026年中に与那原線全線の正式版をリリース予定。嘉手納線や糸満線も拡充しながら、観光への活用や生活文化を学ぶ教育コンテンツとして展開していく。(嘉手苅友也)

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