先日、podcast「もし「北欧、暮らしの道具店」が本屋をやるなら クラシコム青木耕平と話すアートとしてのビジネスの批評」を聞いてとても感慨深かったテーマがありました。それは、ビジネスにおいて利益や成果を追うことは当然としても、それと同じくらい「事業を通じて得た気づきや学びを振り返る時間」が重要だという視点です。

この話は、自分自身の働き方やチーム運営に重ねて、深く共感しました。私たちはどうしても、数字という目に見える成果に振り回されがちです。売上やKPIに一喜一憂することで、定性的な変化や気づきを見過ごしてしまう。でも、それはある意味仕方のないことでもあります。数字は評価しやすいし、人事制度や報酬体系にも組み込みやすいからです。

けれど本当にそれだけで、組織や個人は成長していけるのか?と考えることがあります。チームを持つ立場にあると特に、数字に現れないけれど確実に人の中に積もっていく「学び」にこそ目を向けたいと思うのです。とはいえ、それを丁寧に見つめ直すには時間が必要です。日々の業務に追われる中で、そうした「内省のための時間」をちゃんと確保できている企業やチームがどれほどあるのか。これは自分自身にも問いたいテーマです。

また、このトークでは「カルチャーとビジネスの越境」についても語られていました。このテーマも、個人的に強く興味がある分野です。文化的な活動に関わる人たちは、熱量を持ちながらも、どこか「なあなあ」で終わってしまう場面を見かけることがあります。でも、そこで踏み込み、やり切ることでこそ、カルチャーがビジネスに接続し、可能性が一気に広がるのではないかと感じました。
成果と向き合いながら、気づきも丁寧に拾っていく。そんな姿勢を忘れずにいたいと思います。

【本の惑星】 もし「北欧、暮らしの道具店」が本屋をやるなら クラシコム青木耕平と話すアートとしてのビジネスの批評  https://kurashi.com/news/15900

加藤 豊紀
 Creators’ Lounge Inc.代表、Japan Expo Canada Inc. (Japan Festival Canada) ディレクター、Toronto.Tokyoプロデューサー 。2012年に警察官から、クリエイターの表現の場を創るために世界へ。トロントを拠点に事業を展開する。
Twitterアカウント: GOODMUSICTOMこの連載のトップへ戻る