[キーウ 3日 ロイター] – ウクライナの東部ハリキウ州と中部ポルタワ州にある主要なガス生産施設が3日、ロシアによる大規模な攻撃を受けた。ウクライナ当局者によると、暖房需要が高まる冬季を前に一部の施設が大きく損傷した。

ウクライナ国営ガス会社ナフトガスのコレツキー最高経営責任者(CEO)によると、ロシアは夜間にミサイル35発とドローン(無人機)60機を投入し、ハリキウ州とポルタワ州にあるナフトガスの施設を攻撃した。

コレツキー氏によると、ナフトガスの施設を標的とした攻撃としては全面侵攻開始以降で最大規模。ナフトガスの施設の相当部分が損傷し、一部の施設は致命的な被害を受けたという。こうした攻撃には「軍事的な目的や合理性は一切ない」と述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は恒例の夜の演説で「暖房が必要な季節を目前に、ロシアはウクライナ国民に一段と大きな被害を及ぼす手段を探っている」と非難。ゼレンスキー氏によると、ロシアが発射したミサイルのうち撃墜できたのは半数程度だった。

今回の攻撃を受け、ウクライナの電力大手DTEKはポルタワ州にある複数のガス関連施設の操業停止を余儀なくされた。ポルタワ州知事によると、州内で8000件を超える停電が発生。東部ドネツク州の一部でも停電が発生している。

ロシア国防省は、夜間にウクライナのエネルギーインフラに対する大規模な攻撃を実施したほか、軍需産業関連施設も攻撃したと表明した。

ウクライナ空軍によると、24州のうち6州が標的となり、ドローン381機とミサイル35発が投入された。

全面侵攻開始後の4回目の冬を目前にロシアはウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を強めており、すでに複数の地域で長期の停電が発生。こうした中、ウクライナ軍はロシアの製油所などに対する攻撃を実施しており、ウクライナ軍ドローン部隊の司令官によると、9月だけでロシア本土とロシアが占領するウクライナ各地の石油施設19カ所を攻撃。3日にはカザフスタンとの国境に近いロシアのオルスク市にある製油所をドローンで攻撃した。

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