仏の財政問題と政治混乱、首相交代でも解決見通せず=S&P

 フランスが抱える財政問題と政治的混乱は、ルコルニュ新首相(写真)の登場によっても解決されそうにない――。9月10日、パリで撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)

[ロンドン 10日 ロイター] – フランスが抱える財政問題と政治的混乱は、ルコルニュ新首相の登場によっても解決されそうにない――。格付け会社S&Pグローバルは10日、こうした見解を示した。

S&Pと同業フィッチは、いずれもフランスの格付けを「AAマイナス」に設定し、多額の歳出や公的債務の国内総生産(GDP)比が110%を超える点を理由として見通しを「ネガティブ」としている。

フィッチは12日、S&Pは11月28日にそれぞれ格付けの見直しを予定。S&Pはかなり前から、フランス政府が恒常的に大幅な財政赤字を減らさない限り、格下げにつながると警告を発してきた。実際に格下げされれば、フランス国債の新たな売りを招く恐れがある。

フランスの今年の財政赤字のGDP比は5.6%に達する見通しだ。

S&Pは「財政赤字圧縮計画に不信任を突き付けられて辞任した前任者(のバイル氏)と同じく、ルコルニュ氏も国民議会(下院)で多数派の支持がないまま職務を開始することになる」と述べた。

ルコルニュ氏についてS&Pは、国民議会の採決に付す手続きを経ずに予算案を採択しようとするかもしれず、そうした決断を下せば、政治的な不透明感が2027年4月の大統領選まで続く事態を意味すると分析した。

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