2025年の「Made by Google」イベントでは、有名なスターたちが登場し、待望のデバイスが多数発表された。しかし、その中でも特に私の目を引いた瞬間があった。

 よく作り込まれた動画の中で、F1ドライバーのLando Norris氏がソファにゆったりと座り、「Gemini」と会話していた。この動画は、生成AIを搭載したGeminiが「Googleアシスタント」に代わって何ができるのかを披露するものだった。Norris氏の右側にある金属製のサイドテーブルには、ある物が置かれていた。それは、同氏がGeminiと会話するのに使っていた、見慣れないスマートスピーカーだ。

 私はすぐにGoogleで検索し、見逃していた新型スマートスピーカーのリーク情報がないか調べてみたが、何も見つからなかった。Googleは「Pixel 10」の発表イベントを、新しいスピーカーに言及することなく終えた。この丸いスピーカーが動画に登場したことは、まるで不具合や失言のように扱われ、その予期せぬ存在について誰も触れなかった。

Gemini搭載のGoogle Homeスピーカー

 数日後、GoogleアシスタントではなくGeminiを搭載した「Google Home Speaker」を同社が発売する計画との報道が流れた。このスピーカーは、Googleが5年間新しいモデルを発売していない「Nest」スピーカーと非常によく似た機能を備えつつ、一部の機能がアップデートされるという。

 動画によると、この新型スピーカーはやや平らな「Echo Dot」のような形で、下部を囲む帯状のライトがある。Norris氏がGeminiと会話すると、このライトが青く光った。Echoスピーカーのように、ファブリック素材で覆われているようで、情報筋によると、ホワイト、ブライトレッド、ライトグリーン、ブラックの4色で提供されるという。

 Home Speakerは「Matter」規格に対応し、「Google TV Streamer」とペアリングして外部オーディオ出力として機能する見込みだ。「Apple TV 4K」と「HomePod」または「HomePod mini」をペアリングするのと同様に、このスピーカーを2台ペアリングして、より豊かなステレオサウンドを楽しむこともできるという。

 この新たなGoogle製スピーカーは、AppleやAmazonのスマートスピーカーと同様に、火災報知器の警報やガラスの割れる音を検知するサウンド検知機能を搭載し、これらの音を検知するとユーザーに通知するとされる。Echoスピーカーでは、「Alexa Emergency Assist」または「Ring」のサブスクリプションに加入しないとこの機能は使えないが、HomePodにはこの機能が付属している。Googleの新型スピーカーでこうした機能がサブスクリプションを要するかは不明だ。

Gemini for Homeは今秋から展開

 Googleは、Google Homeのアシスタントを正式に置き換える「Gemini for Home」も発表した。10月から早期アクセスを展開予定だ。そのため、Googleが来春まで待つことにしない限り、スマートスピーカーもその頃に発表される可能性がある。Googleはプレスリリースで、Gemini for Homeには無料版と有料版があることを示したが、それぞれの内容については明記していない。

 同じ情報源によると、他の新しいスマートホームデバイスも近々登場予定で、これにはセキュリティカメラ「Nest Cam Indoor」「Nest Cam Outdoor」およびインターホン「Nest Doorbell」の新モデルが含まれるという。これらのデバイスは、Geminiを使用してGoogle Homeアプリでその日の出来事を要約する「Daily Summaries」を搭載し、2K解像度に対応、複数のカラーで提供予定とされる。

 Googleは、近年新しいスマートホームデバイスの発売に消極的だった。その主な理由は、同社の製品の多くが将来にわたって使え、何年経っても十分に機能するからだ。そのため、GoogleがNestブランドを完全に廃止するのではないかという憶測が流れていたが、これらのリーク情報はその憶測を払拭しそうだ。もしこのスマートスピーカーが2025年内に発売されれば、2020年終盤に登場した「Nest Audio」以来となる。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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