2025年8月16日6時0分


















巨人対阪神 9回表阪神の攻撃中、厳しい表情の藤川監督(右)(撮影・浅見桂子)


巨人対阪神 9回表阪神の攻撃中、厳しい表情の藤川監督(右)(撮影・浅見桂子)


<巨人6-5阪神>◇15日◇東京ドーム


あえて言えば「おもろなったやん」という見方はできるかもしれない。今季、東京ドームで最後の巨人3連戦だ。その初戦を阪神が取っていれば、ズバリ、それでジ・エンド。たとえ残りを連敗しても1ゲーム差縮まるだけだ。残り2つはそういうムードの試合になっていたと思う。

だが、その初戦を巨人が取った。昨季のリーグ覇者として意地を見せ“3連勝”の抵抗を見せる可能性を残したのである。もちろん虎党にとっては腹立たしいだろうが、これもセ・リーグ全体のことを考えれば悪くないかもしれない。

…などと強がりを言ったけれど、本音では少々、ざわついている。言うまでもなく負け方がよくないからだ。4回に大山悠輔の先制2ランなどで4点を先制。先発・伊藤将司も好調で5回までスイスイ投げていた。しかし代打・坂本勇人に1点差に迫られる3ランを浴び、降板。7回にはハートウィグがこれも代打・中山礼都に同点2ランを喫し、8回は湯浅京己がキャベッジに勝ち越し犠飛を許し、逆転負けである。

阪神は今季41敗目、逆転負けはこれで20試合になった。そのうち4点差以上リードしていて逆転黒星となったのはこれが2試合目。以前のもう1つ、それが7月21日、指揮官・藤川球児の誕生日に行われた東京ドーム、巨人戦だ。

前半戦ラストのそのゲームも伊藤将が6回まで巨人打線を0封していたが7回にリチャードに3ランを浴びるなどで同点に。そして9回に3番手・伊原陵人が吉川尚輝にサヨナラ打を浴びた。

つまり東京ドームでは2試合連続で“大逆転負け”を喫したことになる。正直、ペナントレースそのものは今更どうこうという気はするのだが、晴れて優勝となってもクライマックスシリーズが待ち受けるのだ。その相手が巨人なら、球場は東京ドームではないにしても、なんとなくイヤな気はするかもしれない。

きょう16日は先日亡くなった巨人終身名誉監督・長嶋茂雄、ミスターの追悼試合である。敵将・阿部慎之助は「天国で笑ってもらえるよう、必死になってやります」と話した。

追悼試合と言えば阪神は4月27日、元日本一監督・吉田義男、ムッシュのそれを甲子園で行っている。相手は巨人で結果は敗戦。大事な試合で弱い…ということはないだろうが、ここは気合を入れてほしい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




巨人対阪神 8回裏、交代を伝える阪神藤川監督。手前は空振り三振に倒れた近本(撮影・滝沢徹郎)


巨人対阪神 8回裏、交代を伝える阪神藤川監督。手前は空振り三振に倒れた近本(撮影・滝沢徹郎)






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