はらぺこライターの旅人間です。南海本線・堺駅に直結するホテル アゴーラ リージェンシーの25階に、「鉄板焼 なにわ」がオープンした。堺旧港や大阪市内を一望できる大パノラマを背景に、全席カウンターで味わう本格鉄板焼。目の前で炎が立ち上る迫力のパフォーマンスもあって、すでに注目を集めている。
現在、オープニング記念として9月30日まで特別価格で提供されており、その魅力を探るべく取材した。

一般的に、夜景や絶景を楽しめて、カウンター式の鉄板焼きでシェフが目の前でダイナミックな料理を披露してくれる店は、相応の価格になることが多い。
ところが、今回のオープニング記念コースは、まさかのプライス。本格鉄板焼きとしては破格といって良いだろう。
…というか、このチャンスを逃すのは本当にもったいない。

料理の内容を紹介する前に、まず店内の雰囲気が素晴らしい。窓からの絶景に加え、全席カウンターという点にも注目したい。
というのは、シェフが腕を振るう姿を間近で楽しめ、料理や素材についての話もたっぷり聞けるからだ。まさに憧れの“大人の時間”が堪能できるってワケ。この二点は、他の店ではなかなか味わえない大きな魅力と言えるだろう。

さらに夕暮れ時は、海面が群青色に染まり、街の灯りが少しずつ輝きを増していく。記念日で利用する場合は、ディナーの時間帯も要チェックだ。
画像提供:ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺「鉄板焼 なにわ」オープニング記念コース
さて、今回いただいたのは、8月1日〜9月30日限定の「オープニング記念コース 暁」。各コースの詳細は「公式サイト(外部リンク)」で確認してほしい。
大きな窓から望む絶景や、全席が鉄板を囲むカウンター席といった特徴はすでに触れたが、実際に味わってみると、その料理のクオリティの高さにも驚かされる。

なお、今回いただいたコースの内容は以下の通り。すき焼き、ステーキ、肉寿司と、豪華な料理がずらりと並びます。
【8月1日〜9月30日限定】■オープニング記念コース 暁
<アメリカ産牛サーロインの鉄板焼き 1名様 ¥6,000>
・大阪ウメビーフの鉄板牛SUKIYAKI
・枝豆の冷製スープ コンソメジュレとともに
・サーモンのソテーとサラダ 自家製トマトドレッシング
・アメリカ産牛サーロイン(100g) 焼き野菜3種
・大阪ウメビーフの肉寿司 -雲丹添え 紀州梅の香りとともに-
・バニラアイス 堺やまつ辻田の金胡麻をかけて
しかも、一品目から「大阪ウメビーフの鉄板牛SUKIYAKI」。いきなりメインディッシュの登場といった印象だ。

ところで、「大阪ウメビーフ」をご存じだろうか。梅酒の漬け梅や穀物を食べて育つ、日本全国でわずか40頭ほどしか流通しない希少なブランド牛だという。そんな説明を受けながら、目の前で調理が始まった。
カメラを構えていると、シェフが「もうすぐシャッターチャンスが来ますよ」と声をかけてくれた。

「ちょっと待って! その白いの、何ですか?」と思わず聞くと、「綿菓子です」とシェフ。次の瞬間、熱でふわりと溶けていき、まるで魔法のような光景だった。

まずは何もつけずに“大阪ウメビーフ”をひと口。柔らかく、脂はあっさりとしていて、上品な甘みが口いっぱいに広がる。「なるほど、ここで綿菓子が活きてくるのか」と、その相性の良さに納得する。
続いて卵を絡めると、すき焼きの特徴がギュッと凝縮されたような旨味に包まれる。まさに唸るほどの一品だ。

それにしても…「なぜ大阪ウメビーフなんですか?」と率直に尋ねると、「G7大阪・堺貿易大臣会合」が開催された際、当ホテルが会場となり、その時に地元食材として選ばれたという。本当にすごいですね。

次の料理は「枝豆の冷製スープ コンソメジュレとともに」。ひんやりと心地よく、口に含むとスッと広がる枝豆の風味が、やさしく舌をリフレッシュさせてくれる。

会話を楽しみながら、ゆっくりと料理は進んでいく。

鉄板に置かれたサーモンは、じわじわと熱を帯び、まるで低温で少しずつ火が通っていくようだ。その様子は静と動のコントラストが際立ち、見ていて飽きない。

「サーモンのソテーとサラダ 自家製トマトドレッシング」。添えられた自家製タルタルソースもまた絶品で、横の席に座ってる方が「このソース、ホテルで購入できますか?」と尋ねるほどだった。この味は同店でしか味わえない。

テンポよく、次の料理へと進んでいく。

アメリカ産牛サーロインの調理が始まると、シェフが再び「もうすぐシャッターチャンスですよ。写真を撮るなら準備してくださいね」と声をかけてくれた。
「炎が立ち上がるやつだ!」と胸が高鳴る。

椅子を少し引いてカメラを構え、その瞬間を待つ。ドキドキと少し緊張が走る。

「準備はOKですか」とシェフ。そして…

炎は一瞬にして、うわぁっと立ち上がった!

椅子を引いて身構えていたが、想像を超える炎が立ち上がり、撮った写真はフレームに収まりきらなかった。これぞ、カウンター席ならではの迫力だ。

そして、目の前に「アメリカ産牛サーロイン(100g) 焼き野菜3種」が到着した。

塩、味噌ダレ、ワサビ醤油など、お好みの味でいただく。アメリカ産牛は、ほどよい弾力と豊かな風味があり、先ほどの和牛の繊細な味わいとはまた違った魅力を持つ。異なる個性が並び立ち、味のコントラストがより一層楽しめる。

特に印象的だったのが「泉州たまねぎ」の甘さだ。シェフによれば、淡路島の玉ねぎ栽培は、かつて泉州の種と栽培法が伝わったのが始まりだそうで、いまも両者にはそうした歴史的なつながりがあるという。
今回その背景を初めて知ったのだが、ひと口食べて「淡路島より甘いかも…」と感じた。低温でじっくり火を入れる調理が甘みと旨みを引き出していて、プロの技にうなった。

また、「泉州水ナス」を鉄板で焼くという調理法にも驚かされた。みずみずしさがほどよく残り、香ばしさと甘みが引き立って、本当に美味しい。

そして、再び「大阪ウメビーフ」が目の前に。これは…

なんと、雲丹をのせた「大阪ウメビーフの肉寿司 -雲丹添え 紀州梅の香りとともに」。見た瞬間から贅沢さが伝わってくる一品だ。
一口で頬張ると、雲丹の濃厚な甘みと和牛の旨味が溶け合い、そこに梅ソースのサッパリした旨味が重なって驚く美味しさだった。

私は大阪に住みながらも、「大阪ウメビーフ」の存在を知らなかった。出会えたこと自体が、ちょっとした感動だった。
ただ、大阪と梅にどんなつながりがあるのか気になり、尋ねてみると、飼育牧場では梅酒メーカー「チョーヤ梅酒」の漬け梅を飼料として再利用しているという。環境にも配慮した取り組みで、知れば知るほど興味をそそられる。さらに、ビタミンEが通常より約1.5倍多く含まれ、ヘルシーさも兼ね備えているそうだ。
「G7大阪・堺貿易大臣会合」にも選ばれたというその牛肉。味の説得力は、もはや説明を要しない。

コースの締めくくりには「バニラアイス」が登場し、堺・やまつ辻田の金胡麻が香りを添える。大阪・堺の食材を随所に取り入れた構成であることが心に残った。
この「オープニング記念コース」は9月30日までの期間限定。機会があれば、ぜひ味わってほしい。”お見事!”としか言えない一品揃いだ。
取材協力:ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺
今回は取材のために料理の提供をいただきました。本記事はガイドラインに基づき、公平中立に制作しています。
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