ホンダ、4━6月期営業益は49%減 通期予想を7000億円に引き上げ

 8月6日、ホンダが発表した2025年4━6月期の連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比49.6%減の2441億円だった。写真は同社のロゴ。2019年3月、スイス・ジュネーブで撮影(2025年 ロイター/Pierre Albouy)

[東京 6日 ロイター] – ホンダ(7267.T), opens new tabは6日、2026年3月期通期の連結業績予想(国際会計基準)を上方修正した。営業利益は前年比42.3%減の7000億円の見通しで、従来の5000億円から2000億円引き上げた。日米で合意した自動車関税率の引き下げで影響が軽減するほか、業績予想の前提となる為替レートを見直した。

上方修正後の通期営業利益予想は、IBESがまとめたアナリスト20人の予想平均値9072億円を下回った。

日米両政府は自動車関税を当初想定の27.5%から15%へ引き下げることで合意した。通期での関税によるマイナス影響は、5月の前期決算発表時は6500億円と見積もっていたが、今回は4500億円に引き下げた。関税15%の発動日は不明だが、9月から適用が始まると仮定して関税の影響を試算した。

藤村英司最高財務責任者(CFO)は会見で、関税15%の適用開始日など「詳細に関してはまだ不明な点が多い。政府にも日米間で早く決定していただけるよう要望を伝えている」と語った。需要が好調なハイブリッド車のモーター、バッテリーなどの基幹部品の多くが「日本から(米国へ)運ばれている」といい、関税回避のため「いかに現地(生産)化していくかがポイント。いろいろ議論・検討を進めている」と述べた。

価格戦略については、モデルチェンジの時期など通常の年次値上げは想定しているが、関税対応としての値上げは「引き続き慎重に考える」(藤村CFO)と話した。

前提為替レートは1ドル140円と従来の135円から円安方向に修正した。従来見通しを1500億円押し上げる。世界四輪販売計画は従来の362万台を維持した。

<4━6月期の四輪は5年ぶり営業赤字>

併せて発表した25年4━6月期連結決算は、営業利益が前年同期比49.6%減の2441億円だった。関税の影響が1246億円押し下げた。四輪販売は中国を中心とするアジアの減少などにより、前年同期比3万台減の83万9000台だった。

四輪事業は296億円の営業損失で、新型コロナウイルスの影響があった20年以来の赤字となった。電気自動車(EV)関連の一過性費用1134億円の計上が響いた。米国で販売しているEV関連の損失引き当てや、品揃え変更に伴うEV開発資産の除却の影響があった。

日産自動車(7201.T), opens new tabとの協業については「いろいろ報道が出ているが、何も決まったことはない」(藤村CFO)とし、三菱自動車(7211.T), opens new tabを含めた3社で議論中と述べるにとどめた。

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