23日の欧州債券市場は日米の関税合意を受けて、安全資産への需要が後退したため下落した。投資家は、欧州中央銀行(ECB)が24日の政策委員会会合で、今後数カ月内の追加利下げの可能性を示唆するかどうかに注目している。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.6%となった。22日には2.59%と4日以来の低水準を付けていたが、売られて流れが変わった。イールドカーブはベア・スティープ化した。

  市場では、ECBが24日の会合で中銀預金金利を現行の2%に据え置くとの見方が支配的だ。9月に25bpの利下げが実施される確率は、約60%とみられている。

  英国債は世界的な債券安の流れに連動して下落し、10年債利回りは7bp上昇して4.6%となった。

  欧州株も、世界的な関税戦争への懸念が和らいだことで上昇した。ストックス欧州600指数は1.1%上昇し、6月27日以来最大の上昇幅で取引を終えた。

  関税の影響を受けやすい自動車株が買われた。ソフトウェア企業テメノスは、業績の上振れと見通しの上方修正により株価が24%上昇し、2008年以来最大の上昇となった。

  テクノロジー分野はおおむね軟調だった。米国上場のテキサス・インスツルメンツの業績見通しが、一部の市場見通しより慎重な内容だったことで、関税による需要の急増は一時的との懸念が広がり、半導体関連株は下落した。オランダのASMインターナショナルも受注が市場予想を下回り、失望を誘った。ソフトウェア大手SAPは、関税の影響で販売サイクルが長期化しているとして株価が急落した。

  一方、欧州連合(EU)と米国の関税合意が近づいているとの報道が取引終了後にあり、ユーロ・ストックス50先物が一時2.4%上昇した。

7月23日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)株終値前営業日比変化率ストックス欧州株600550.22+5.88+1.08%英FT1009,061.49+37.68+0.42%独DAX24,240.82+198.92+0.83%仏CAC407,850.43+106.02+1.37%債券直近利回り前営業日比独国債2年物1.84%+0.03独国債10年物2.64%+0.05英国債10年物4.64%+0.07

原題:Long-Dated Bunds Slip as Haven Demand Fades: End-of-Day Curves、Autos Rally on Trade Deal; SAP Hits Tech: Stoxx 600 Sector Wrap、European Stock Futures Rally on Signs EU-US Close to Trade Deal (抜粋)

これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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